他人の鼻毛出てたら言える? ブログネタ:他人の鼻毛出てたら言える? 参加中


鼻毛は、とかく私の注意を引きつける。

面と向かって人と話すときは相手の目を見るのが基本である。

しかし、相手の鼻から1本だけ鼻毛がひょろっと生えていた場合、自らの注意は鼻毛に向き、
すべての注意資源が鼻毛に注がれることになる。

鼻毛に奪われた注意は、もはや他の事に向ける余力など残されてはいない。
それが馴化するまで、鼻毛から目を逸らすことは不可能だ。

もはや、その会話は相手とのというより鼻毛とのものに移行する。

軽いジョークは、相手を笑わすためではなく、鼻毛をイキイキと活動させるためにある。

相手が笑えば、鼻毛が揺れる。
鼻毛のエラン・ヴィタール(生命の躍動)を感じる瞬間である。

特に、その相手が女性である場合は、とても豊かな会話が約束される。
女性には「おっぱい」という男性の注意資源を根こそぎ奪うリーサル・ウェポンがある。
しかし、それと同等の最終兵器彼女こそが鼻毛である。

とても美しい女性の鼻から1本だけひょろっと鼻毛が顔を出していることを想像してほしい。

のれんをくぐる時の江戸っ子のように実に爽快に顔を覘かせているのである。

コウノトリやキャベツ畑を信じている女の子に無修正のAVを突きつけるような、下卑た快楽がそこにある。

これは、「ホクロから毛が生えている人」と会話する場合でも同様だ。
もはや、真剣な会話など出来はしない。

私のバイト先には、鼻毛だけでなく耳毛もボーボボーな男性がいる。
彼に対するとき私の注意資源は、何対何で割り振ればいいのか葛藤を繰り返す。

さて、最近の私は鼻毛が伸び放題になる年頃だ。
もし顔を覘かせる事態となれば、これも誰かの注意資源を奪ってくれると願うばかりである。


このような理由により、私は鼻毛に対して自分の注意を注ぐが、鼻毛が伸びていること自体は注意しない。
つまり、私が人に対して鼻毛が伸びていることを咎めたり注意を喚起したりはしないということだ。

[参考文献]

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