庭は小宇宙だ。





庭を見ていると心が和む。
庭を見ていると心が吸い込まれるようだ。
庭を見るのは飽きない。

庭は命の洗濯だ。





ししおどしの音に脅されることもなく、盆栽の枝を誤って切り落とすこともない。

そこには、庭と私しかいない。

庭は見る者によって、見る角度によって違う様相を呈する。
庭は季節を感じさせ、喜びや悲しみを抱かせる。




かつて日本人は、庭で山を海を川を模し、庭で宇宙を創造していった。

小さな世界に大自然を感じ、自分の想いをぶつけた。

枯山水を見て、回遊式の庭園を歩き、虎の子渡しで禅問答を行うことで、想像力を養っていった。



春には桜・・・
夏には星・・・
秋には月・・・
冬には雪・・・

これを見て酒がまずいと感じる者は、心が病んでいるという。

じゃあ、大丈夫だ。
月を見ているだけで、お酒がこれほど美味く感じるのだから。


季節を感じ、大自然に想いを馳せる。
そして、自宅の庭を手入れしながら余生を送る。

それこそが想像力への扉を開くことにつながると信じてやまない。


[今回の参考文献]

人間環境学
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