本日、満島ひかりさんを見に行きました。


ではなくて「愚行録」という映画を観に行きました。
こういったものは初めてのもので、
何故かと言えば私は文を書く事自体には全く問題の無いことなんですが、果たしてそこに感情を載せ伝える事が出来るかと言うと、些か眉を顰める事であります。
ですが今回はその眉をスクリーンに向けて顰めたものでありますから感情を書き写すことに些か吝かでも無いわけであります。
それでは宜しくお願いします。


さて愚行録と言えば貫井徳郎さんが書き、
最悪に後味の悪く不快な読後感、「イヤミス」という言葉の先導史、或いは指南書と言っても良いのかもしれません。
読んだことある人はいるでしょうか?
本当にとても気持ち悪い感じで終わります。
ではその最悪な不快感をどうスクリーンに写すのか。


まず始めに、登場人物全員が愚者です。
イギーの砂のスタンドではありません。
愚者というのは馬鹿者とかの意味で使われますがこの場合「愚かな者」という直接の意味で捉えていいでしょう。

【あらすじ】
簡単に言いますと
ある素敵で理想的な田向一家というのがありまして。
一年前に、その一家が何者かによって惨殺されてしまい主演の妻夫木くんはその事件を追うわけです。
しかしこの理想的だったはずの田向一家は大学時代を探ってみると
田向を含め取り巻く数人の友人が思いもよらぬ愚行によって繋がっていた。
それと同時に自分の妹が育児放棄で逮捕されてしまうわけです。
一見、殺された田向一家と妹は何の関連性も無いように思いますが…。

「お兄ちゃん、私…秘密って大好き。」

というようなお話です。
この作品は「ホラー/サスペンス」に分類されています。
見る前は「ホラー」というのに理解が出来ませんでした。人間ドラマに果たしてホラーとは?
せめて推理として推すのでないのか?と思っていましたが見てみたら…間違いなくホラーです
登場人物は皆さんとても狂っていました。
まさに『愚行録』と言うのに相応しく。
「内部と外部」というのによる人間の生々しい野心というものがよく表れていて、
人間味があると言えばあるのですがありすぎていて気持ち悪いというのか。

途中から段々と雲行きが怪しくなっていき、
ラスト15分程は心臓が戦き、鳥肌が立ち、呼吸が止まっているように観てました。
最後の満島ひかりさんの
「ありがとう」と「ごめんね」
に言い様も無い不快感を植え付けられたのですが
果たして皆さんはこれをどう受け取るのでしょうものか。
間の取り方、加えて呼吸までも演じられていました。
是非見たらお聞かせ願いたいです。

最後にもう一度言っておきますが
登場人物は全員が愚者であるから愚行録なのです。いいですか?全員ですよ。
この愚行がどう全ての人間に結び付いているのか、是非見てください。
観ない事が愚行だと思います(笑)

あとひかりちゃんやっぱり狂気的に演技が上手かったです。大好き。