日本の少子化は1980年代のdinksから始まる。
団塊世代の受験期が終わると、倍率の高い中合格した生徒は勝ち組になり
世の中には若大将に代表される学園ドラマが流行り。
受験生の親は高校で苦労した分大学で遊び、学歴を持って良い企業に入るという流れを望んでいた。
良い大学に入りさえすれば。
そのために時には子どもを追い詰めて家庭内暴力という
現象迄生まれていった。
そんな状況の中、小中高と受験に明け暮れ、漸く良い大学
良い会社に入れたのに子どものために時間や体力を費やすのは人生の無駄。
特に女性は妊娠で体形が崩れてしまうし、子育てに時間を取られれば収入も減る
ということで推奨されたのがdouble income no kids
外向けには当時の環境問題を理由に、生まれた子の環境を危惧してと
子どもを作らない宣言をした女優さんもいたが、結局は、たとえ我が子でも
誰かのために自分たち二人の人生を犠牲にしたくないというのが本音
英語だから外国から入った文化に見えそうだがDINKsと表記することで
今の時代なら、カッコよ、という表現に過ぎない。
要するに国土建設より、自己の人生のみを楽しみたい男女という話。
そういう人たちにより、子どもの数は目に見えて減少していく。
団塊世代では60人クラスもあったが、私の頃はⅠクラス40人
子ども達になると20人。
コンビニという24時間食事の用意をしてくれる店が出来たために
結婚しないで女性とお付き合いだけをする男性が多くなり
男女機会均等法で働く場所が多くなった女性もまたしかり。
1990年代の神奈川県の40代までの未婚率は
既に30%と言われていたが今では日本一の50%越えだとか。
因みに国民の人口が一番多い年は団塊世代ではなく
2010年の一億二千八百万。
日本の人口が一億を超えた年が1967年。
少子化という言葉は若い働き手がいないから高齢者を担えない
ということを憂いて生まれた言葉で有り
高齢者にも働く場所があれば解決出来るとも思う。
独身の人が将来のために蓄えて、夫婦でdinksの結果、
皆が高額な高齢施設に入り、高額なお金で介護を願えば
貧しい国からも多くの働き手が来てくれることになるだろうし
地球全体が潤うことになるかもしれない。
子どもが少ないということは、経済云々よりももっと大きい
日本人という民族の消滅の危機だと思う。
生みたくても生むことの出来なかった人に
産めないことの責任を感じさせるよりも、生まれてきた子供たちを
どう育てれば幸せな人生を送れるか、国民全体で考えるというほうが大切に思う。