カーテン | ミナミのブログ

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靖国神社 
 
今日は秋風に備えて、リビングの掃出し窓の御簾を布のカーテンに換えました。
 
文学の世界では、カーテンは、江戸時代には、蚊帳とか、暖簾、というものと
 
同じような扱いにしていたそうで、明治に入り、実物を見ることが出来るようになり、
 
尾崎紅葉の『金色夜叉』あたりから、〈尽く窓帷(カアテン)を引きたる十畳の間〉
 
という風に、正しく使われだしたとか。
 
 
これがいつしか、内証ごと、という意味合いに転じ、
 
天皇家の様子を、菊のカーテン、
 
旧ソ連の様子を鉄のカーテン、そして、日本との国交が回復する前の中国を、
 
竹のカーテン、と言い表すようになったとか。
 
 
昭和の始め、巷では、その厚手のカーテンの向うを張って、
 
紙のカーテン、貧しい作家の生活を描きながら、本人は高級乗用車に乗っている
 
小説家の生活ぶり。
 
煙のカーテン、税金を逃れて、神を名乗る、新興宗教の教祖の焚くお線香の煙。
 
粉のカーテン、白粉を使ってお化粧し、本心を隠す女性
 
などという言葉があったそうです。
 
 
竹久夢二の作品には 
 
「緑色のカーテンを引きましょう
 
ひとに寝姿を知られぬように
 
そっと静かにやすみましょう
 
かあいい小鳥のめざめぬように
 
あまりよろこび過ぎぬようにしましょう
 
いたずらな運命にねらまれぬように」
 
----「カーテン」
 
という詩があります。
 
 
英語のCurtainには、幕、遮るもの、そして、It's curtains! と、死を表す意味も
 
含まれています。
 
 
curtain lecture とは、(寝室などの)陰で、妻が夫に小言を言う、
 
という意味だそうです。
 
 
カーテンは、出来るだけ大きく開けておいたほうが良いかもしれません。