
雛の節句 桃の日
江戸時代に幕府により制定された五節供のひとつ上巳
上巳 重三 元巳 上巳(じょうみ)
陰暦の三月初めの巳の日を節供としたものが、三世紀頃から三日と定められたとあります。
五節供とは、人日(七種の節供) 上巳(桃の節供) 端午(菖蒲の節供) 七夕(七夕祭)
重陽(菊の節供)です。
古くは宮中で催された宴でしたが 中世になると、庶民の間にも広がり、江戸時代には、
中国で、三月最初の巳の日に、水辺に出て禊をする慣わしに似せて、浜辺に出て磯遊びをし、
潮干狩りをする慣わしが始まったそうです。
この磯遊びは、沖縄で、浜下り(はまうり) という風習として残っているそうです。
雛の市 雛の店 雛見世 雛売場
江戸時代の頃には、二月の末から三月二日頃まで、尾張町から人形町、そして浅草や池之端、
牛込神楽坂のあたりまで、お雛様を売る市が立ったそうです。
昭和九年の季語集によると、雛の店の説明に、三越、松屋、松坂屋等の大百貨店の雛賣出しが
盛んである、と書かれています。
三十年ほど前までは、今の頃、伊勢佐木町のデパートに行くと、玩具売り場の一角には、
それは鮮やかな段飾り雛が飾られていて、それを楽しみに出かけたこともありましたが、
最近は如何なのでしょう。
因みに我が家のむすめのお雛様は、木目込み人形師にお願いして、娘の顔を映した、
稚児雛仕立てにして貰いました。
とっても可愛いのでいつまでも飾っておく所為か、娘は今年も仕事一筋(本人の言葉)に励んでいます。
雛祭 雛遊び 雛壇 雛人形
親王雛 内裏雛 官女雛 五人囃 矢大臣 三人使丁
雛菓子 雛の調度 雛の貝
坐雛 京雛 粉河雛(紀州=紀伊=現在の和歌山県と三重県のあたり
変り雛 木彫雛 菜の花雛 立雛 糸雛 紙雛 折雛
室町雛 寛永雛 元禄雛 享保雛
雛荒し(中国。四国地方の風習で、雛祭の日子ども達がお供え物を貰い歩くのだそうです)
雛合 ひいな 雛の間 雛箱 雛の櫃 雛葛籠(ひなつづら) 雛の膳 雛椀 雛の酒 雛の宴
初雛 古雛 譲り雛 雛の宿 雛の客 雛の燭 雛納め 桃の酒
雛の使い(雛の籠)
その昔には、三月三日の頃、雛人形を、子どもが担げるほどの駕籠に乗せて、親族に届けるという
風習があったそうです。これはお互いのお雛様を競うということで、段々と昂じて、
ついには等身大の雛人形まで作り出す人もいたとかで、幕府によって、お雛様の大きさの
上限を決められたのだそうです。
捨雛 雛流し
江戸時代の相模の敦木(厚木)で行われた雛流しは、古雛の損じたものなどを相模川に流す
というものだったそうです。