風邪を引いてしまいました。
立っていても寝ていても目眩がする。 首の後ろが凝る。倦怠感が抜けない。微熱がある。
チャングムがヨリの診察を怪しんだ場面でいう、風熱の症状だわ
って思いながら、ネットの辞書を見ると、風熱とは、
『かぜをひいて発熱し、寒け・せき・鼻水などの出る症状。』
まんま風邪じゃありませんか。
確かに、喉がざらつくし、咳も出るし、痰も出るし。節々も痛いし。
となると、もしかして、新型インフルエンザなのでは。
なんだか、いつもより肩が凝った感が強すぎるし、なんとなくおなかの調子も悪いみたい。
ということで、幼馴染が院長をしている病院に電話して症状を伝えると、
最近、何か変わったことをしなかったか、って。
娘と、夫の義妹の家に行き、そこから義兄の家に行き、という話をすると、
そこで歌でも唄ったんじゃないの?というので、歌は唄わないけど、というと、
喉の使いすぎで炎症を起こしている結果、だとのこと。
それに加えて、時間が有ることをいいことに在来線を利用したんで、
老骨に答えたんだろうってさ。
言われて見れば、リックを背負って歩くのなんて、数年ぶりでも有ったし、
長い間電車に揺られていたというのも、高校時代に長いトンネルを抜けた先まで
スキーに行った以来だったし。
三日も寝てれば治るよ、という言葉通り、今日はどうにか通常通りに活動出来そうです。
それにしても、私はなんと軟弱な人間に成り下がってしまったんでしょう。
仕事が明けて、そのまま寝ている子ども達を起こして海に泳ぎに行った日々が遠い昔のようだわ、
って娘に話したら、お母さん、季節の変わり目になると必ず高熱出して倒れてたけど、
これくらいで済んでいるんだから、丈夫になったんじゃないの、って。
尾篭な言葉に、狸の溜め○×っていうものがあるけど、溜め病というのは、なんとも、です。
風邪は季語でいうと、冬になります。
ふうじゃ 感冒 風邪気(かざけ) 風邪心地(かぜごこち) 風邪声(かざごえ)
風邪薬(かぜぐすり) 風邪の神 いずれも冬の季語です。
咳 しわぶき
嚔(くさめ) くしゃみ くっさめ 鼻ひり も冬の季語です。
春、秋にひく風邪は、春の、秋の、と詠まれますが、
夏ひく風邪は、夏風邪、夏の風邪とします。
夏風邪は馬鹿がひく、というのは、無養生の果て、若しくは遊興の果てにひく
というのが相場だからなのだそうです。
確かに、私自身、冷房の効きすぎた場所(電車)に長居したり、お酒を飲みすぎたり、話をし過ぎたり、
したかもしれません。
因みに、くっさめという言葉は、徒然草の一節に、老尼のいう、
鼻ひたる時、かくまじなはなければ死ぬるなりと申せば、として、休息万病 という言葉を
早口で唱える、という件が有り、これが約まったものが、くっさめ、ということだそうです。
海の向こうの国では、くしゃみをすると、God bless you!というそうで、
古今東西、風邪は万病の元、というのは、確かなことのようですので、
皆さんも、お気をつけくださいまし。
で、風邪を引いてしまった場合は、くっさめ、くっさめ、です。