
露店で、お客のふりをする人のことを、さくら、と言いますけれど、これは、策略、が訛ったものと
いう説があるそうです。
数年前に、三浦の朝市に行った帰りに、某城跡小学校通用門の前にさしかかると、満開の、
見たことの無いような桜の木があって、しっかりとデジカメで写しておりました。
見事だなあ、と見とれて、さて、その道を引き返そうとすると、反対側の、空き地で、台車に乗った、
見事な桜の張りぼて。
なんだぁ、あれって、です。
こんなときの桜は、さくら、とは言わないのでしょうね。
横浜では、元町公園にある一本の桜により開花宣言されますけど、今年は如何なのでしょうね。
桜に関しての季語は、花の種類として、染井吉野、深山桜、大島桜、山桜、牡丹桜、里桜、茶碗桜、
南殿、丁字桜=目白桜、豆桜=富士桜、ははか=上溝桜=金剛桜、犬桜、しおり桜、左近の桜、雲珠桜、
楊貴妃桜、秋色桜、
そして、朝観る、朝桜、夕方観る、夕桜、夜観る夜桜、夜の、桜夜、庭に咲く庭桜、家桜、若い、若桜、
古い木の姥桜、桜の園、があります。
桜を花、と表現した季語としては、春の花、春花、花の雲、花房、花片(はなびら)、花の姿、花の香、
花の輪、花の友、花の主、花笠、花の庭、花の門、花の都、花明り、花盛り、花便り、花の露、花朧、
花の陰、花の奥、花の名残、花惜しむ、花埃、花の錦、花の色、花の粧(よそおい)、があります。
散る様は、落花、散る桜、花吹雪、桜吹雪、飛花(ひか)、花散る、花屑、花の塵、
(水面に散って流れる)花筏、があります。
概ね散ってしまった木に残る桜は、残花、残る花、名残の花、残る桜、ともします。
そして、さくらの蘂が散っていく様子は、桜蘂降る、と表現します。