複数ある荒脛巾神社のうち,大崎市岩出山にある神社へ行ってきました。
【説明板から】☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆
◆所在地
岩出山町下一栗字荒脛巾164番地
◆祭神
祖神として天,地,水の三神を基とし,日輪(日,月星)を父なる神,万物を育む地,水(山海)を母なる神とする自然信仰で,二千年に及んで鎮座する産土神であります。
◆由来
古代先住民(荒吐族,荒脛巾族)の祖神,守護神として祀ったもので,ある文献によると古代の東北,関東の地に六百余社数え,平安期のアラバキ系中心王侯に南部衣川,安倍氏が後裔と言われる前九年の役後,改神或いは合祀の憂き目にあい,現在県内に残る荒脛巾社は当神他数社のご鎮座がみられます。
◆祭祀年
定かではないが,アラバキ族の王城の地を西暦前に米山町朝来に,また西暦後多賀城へ,そして古川市宮沢へ302年に移したとある。
これを証とすればこのいずれかの時代にこの地に一族集団が安住を求め守護神として祀ったものと推定される。
◆御霊験
永い間の信仰体験から何時とはなく「みずいぼ」の神と呼ばれ,最もあらたかであります。
また「目,耳,鼻」の神,また諸願成就の産土神として二千年に及び鎮座し,今なお崇敬者が絶えないあらたかな神であります。
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荒脛巾の「脛巾(はばき)」とは旅支度で脛(すね)に巻く布のこと。
時代劇の水戸黄門で見たことのある方も多いのではないでしょうか。
ちなみに伊達家には黒い脛当ての忍者集団「黒脛巾」が仕えていたとか。
旅の安全を祈願した人々が祈願成就の際に脛巾を奉納したことが社名の由来なのかもしれません。
気になったのが社殿の背後にあった小さな社。
なぜか周囲に穴の開いた石がたくさん。
とても偶然とは思えません。
記憶が定かではありませんが,河原で自然に穴が開いた石を探して祈願するという話を聞いたことがあるので,もしかしたらこれもそうなのかなと思いました。