伊達なお散歩~仙台竿~ | 杜の都のすずめのお宿

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伊達政宗公が鮎釣りに愛用していたとされる仙台竿。
宮城県伝統的工芸品指定の田村正孝さんの仙台竿が展示されていたので拝見してきました。

適した竹を切り出し,空気穴を開け,凹凸や湾曲を矯正し,8種類ほどの竹を部分に応じてつなぎ合わせ,絹糸を巻き,漆を塗り・・・と,200以上の工程を経て完成する仙台竿。

竿と手が一体化したかのように針先の魚の動きまでをも感じ取れるほどのしなやかさ。
大切に使えば数十年は持つという耐久性。
総漆仕上げや螺鈿装飾など美しさも兼ね備えています。
 
 
 

昭和中期は20人ほどいた仙台竿の職人は,現在は田村正孝さんお一人。
竿政,竿和,竿吉の3つの竿銘を持っています。

気軽に手にできるものではありませんが,全国,そして海外でも愛用されているそうです。