伊達なお散歩~第九回 鬼小十郎まつり~ | 杜の都のすずめのお宿

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宮城県白石市で開催された第九回鬼小十郎まつり(http://onikojuro.jp/)へ行ってきました。

 

「鬼小十郎」こと二代目片倉小十郎(重長)を語るうえで外せないのが初代片倉小十郎。

初代の片倉小十郎(景綱)は伊達政宗公の傅役にして伊達家随一の名参謀と言われた人物です。
神職の家に生まれ,両親の死後親戚の藤田家に養子に入るものの,直系嫡子が生まれたことにより片倉家に戻り,伊達輝宗(政宗公の父)に徒小姓として仕えたのち,政宗公の近侍となります。
忠義心の篤い人物であり,妻が懐妊した際,当主である政宗公よりも先に子どもを授かることを憚り殺害しようとした逸話が残っているほどです。
ちなみにこのとき政宗公の説得により思い留まった結果生き延びたのが二代目小十郎(重長)。

 

成長した小十郎(重長)は慶長20年(1615年),大坂夏の陣で道明寺口にて参戦し,猛将を次々と打ち倒す姿から「鬼小十郎」と呼ばれるほどの活躍を見せました。
道明寺の戦いで小十郎(重長)は敗戦した真田信繁(幸村)から極秘裏に娘たちを託されます。(生け捕りした説もあり。)
このとき片倉家に落ち延びた三女・阿梅(おうめ)は小十郎(重長)の継室(後妻)となりました。
道明寺での合戦と,その後のエピソードを再現したのが鬼小十郎まつりの道明寺の戦いです。

 

伊達軍(黒甲冑)と真田軍(赤甲冑)の激突

 

 

 

片倉鉄砲隊

 

 

 

鬼小十郎こと片倉小十郎(重長)

 

弓隊

 

 

忍者隊(消防士さん)

 

忍者隊(体操教室のみなさん)

 

伊達軍の勝鬨

 

片倉家へと逃げ延びる阿梅

 

戦国BASARAで片倉小十郎(景綱)を演じている声優の森川智之さん。

震災復興のためにと義援金を集めてくださったり,白石市の魅力を伝えるアンバサダーを務めてくださったりとご尽力いただいているかたです。

お忙しいなか,今年も駆けつけてくださいました。

 

秋晴れの空の下,見ごたえのあるおまつりでした。

(合戦参加者は顔出しOKとのことなので,観客のみぼかし加工しています)