刀剣散歩~隕鉄と天降剣②~ | 杜の都のすずめのお宿

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過去記事「刀剣散歩~隕鉄と天降剣~」
http://ameblo.jp/sparrow-and-bamboo/entry-12170784474.html
で書いた隕鉄100%の天降剣(あふりのつるぎ)が見られると聞いて拝見させていただきました。

 

 

鉄質隕石と呼ばれる鉄とニッケル主体の「隕鉄」でつくられた脇差「天降剣(あふりのつるぎ)」。
長さ42.7cm 反り0.8cm

 

材料とした隕鉄はアフリカ南部のナミビア共和国ギボンで発見されたのでギボン隕鉄と呼ばれています。

 


地球上には存在しない「ウィッドマンステッテン組織」と呼ばれる複雑な格子状の結晶組織が特徴の隕鉄は削って加工することはできても,鍛錬するのは至難の業だったそうです。

 

屋久杉のような鍛え肌と聞いていたとおり。

 

 

 

 

「法華三郎信次 以ギボン隕鉄全 応田口勇教授需 七回鍛之鍛へ上ぐる天降劔は隕鉄の粋を杢目の肌と残せる 平成八年二月吉日」
田口教授の求めに応じてギボン隕鉄100%で法華刀匠が天降剣を鍛えたことが彫られています。

 

 

刀剣展は平成28年9月25日まで。


宮城県大崎市松山にある酒ミュージアム(http://www.ichinokura.co.jp/museum.html)にて開催。

こんなふうに近くで拝見できるのはこれが最後になるだろうとのことなのでこの機会にぜひ!

 

法華先生の太刀や短刀も展示・販売されています。

 

 

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