刀剣散歩~太鼓鐘貞宗の刀箱~ | 杜の都のすずめのお宿

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登米懐古館に伊達家ゆかりの短刀「太鼓鐘貞宗(たいこかねさだむね)」の刀箱が展示されていると聞いて見にいってきました。

 

登米懐古館 http://toyoma.co.jp/facilities-kaiko/

 

特別展〝伊達家でござる”~加藤秀一氏登米市寄贈品 他~「伊達家ゆかりの遺品」での展示。

 

「鶴葦蒔絵短刀箱」(別な場所での展示では「鶴葦蒔絵刀箱」表記も)というもので、江戸初期から中期あたりにつくられたようです。(撮影禁止のため、写真はチラシ掲載のもの)

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蓋表に州浜(すはま)に茂る葦と舞い降りる三羽の鶴が描かれ、蓋裏と見込みには伊達家の家紋(三引両紋、牡丹紋、竹に雀紋)が入っています。

紫の紐が上品で素敵でした。
この刀箱には、太鼓鐘貞宗が納められていたとされています。
太鼓鐘貞宗の号は、もともと堺の町人「太鼓鐘」さんが持っていたことに由来。
将軍家に献上されたのち、徳川秀忠の養女振姫が伊達忠宗に輿入れする際に下賜されたため、伊達家でも大切にされていたのだと思います。

 

他にも西洋風の拵えの合口「洋剣合口拵」(支倉常長がローマから持ち帰った品を模してつくられた拵え)や伊達家の家紋である雪薄紋が入った灰押など伊達家ゆかりの品々がたくさんありました。

 

河北オンラインニュース 伊達家たどる遺品公開 懐古館28日まで
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160817_15051.html