仙台藩の植林政策 | 杜の都のすずめのお宿

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お着物,刀剣,武将隊や宮城の魅力などについてのいろいろ。

参照:仙台市博物館市史編さん室 せんだい市史通信 第25号


江戸時代初期、全国的に建築ラッシュが発生した時代、大規模な城郭や城下町の建設には膨大な木材が必要とされました。

伊達政宗は、前述のような建設のみならず、将来を見据えた木材資源確保のため、山林育成政策を実施し、特に木材として需要の高い杉の苗木を領内各地で増産させ、仙台城の近辺に1000本の杉苗を植えさせたという記録があります。

他にも松や桐、竹などの建築資材となる樹木や、楮(こうぞ:くわ科の落葉低木。樹皮から紙をつくる。)、桑、漆といった有用樹木の育成と保護林の育成を命じるお触れが何度も出されたとのこと。

仙台城二の丸にある東北大学植物園には江戸時代初期に植えられたとされる推定樹齢300年以上の杉の古木があり、仙台藩の植林政策の名残ということができます。



そう思いを馳せればこの時期の花粉症も辛抱…できますでしょうか。
ねぇ、小十郎様?

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