灼熱の太陽の下
キミと2人自転車をひいて歩いた
今度ある花火大会の話
夏休みの宿題の話
キミは額の汗を拭いながら僕に笑いかけた
『また明日ね』
なんて
肌に張り付くシャツの気持ち悪さと
君がまとう空気の爽やかさは
まるで反比例しているようで
夏のT字路
僕は右でキミは左
夕日が悲しく照らしてる
何故か今ここで別れたらキミと二度と会えない気がして
僕は思わずキミの手を掴んだ
『どうしたの?』
困ったように笑うキミ
言葉が喉に引っかかる
背中を向けて歩き出した
隣に誰もいない帰り道
少し悲しい気持ちと明日も会えるうれしい気持ちが混ざり合った
また明日ねなんて
なんの確証もない言葉を信じ
小さい頃から誰しもが口にしてきた軽い約束
明日が当たり前に来るなんて誰が言ったわけでもないのに。
何故かしょっぱい味が口に広がった。
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『目に痛いほどの緑』

