アルタンのクラス。
この日は、生徒は私ともう一人だけ。
始まって、先生が音楽の用意してる間に、なぜだかそのレッスンメイトさん、私の後ろに隠れる。
「ちょっと、ちょっと、何隠れてんの?どうせやらされるのに!」
と言ってから、(あれ?やらされるはおかしいか?やりたくて受けてるクラスのはずなのに)なんて思ってたら、私たちのやり取りが耳に入ってた先生、フフッと笑いながら
「はい、やらせますよ~~~」
って。
この日付け足された部分。
男女の位置が、くるくると変わる。
5歩、向きを変えながら歩かないといけないんだけど、早さとリードの勢いで、ともすると、体重移動を端折って、3歩になってしまう。
しかも、その5歩の歩幅が一定ではいけない。
「難しいですか?」
「難しくはないよ。でもややこしい」
足型で言えば、5歩歩くだけだから、簡単なはずだけど、ややこしいんだよ。
その日の個人レッスンでも、アルタン。
まずは鏡を前にして、1回通す。
次に、鏡のない方を前にして、もう一回。
すると先生、
「今回のアルタン、鏡無しで初めて踊りました。なので、初めて顔をちゃんと見て踊れました」
なんていうから、
「そっちが当たり前やで!」
ほんと、社交ダンスの先生は、鏡見ながらっていうの、職業病よね。
前で立って見るっていうことができないんだから、仕方ないんだけど。
でもつい、鏡があったらちょいちょい見ちゃうっていうのは、れっきとした病気よ。
ちゃんと踊ってる相手も見てちょうだい。
まあ、バレエダンサーとかも、鏡チェックは結構すると思うけど。
モダンダンサーは、流派とかにもよるけど、見た目より感覚を感じて、っていう方が強い気がする。(チェックしないというわけではない)
私は、シェイプとかのチェックの時は鏡が必要だけど、そうじゃなければ鏡を見ながら踊るのは嫌い。
感覚とそして一緒に踊る人達だけに集中したいタイプ。
ルーティンの最後の部分が決まりきらない先生。
思わず、
「またなんかいい感じのが下りてきたら、教えるね」
と言っちゃった。(笑)
相手がいなくて、試してみることができないから、実際にクラスでやってみて初めて決める方向に行ける先生。
個人レッスンでいろいろお試しして、私も口出しして(笑)、何となく方向性は見えてきた。
団体レッスンでやった、ややこしい所も、
「どうですか?」
と言われて、
「まだ、私の中で、理由付けが出来てないから、しっくりこない」
と言うと、
「んー、僕はただ動きをしてるだけですからね~」
ん、ま、それでいいんだけどね。
理由付けとか、関係性とか、ストーリーとか、なんかあったほうが、私がやりやすいっていうだけだよ。
あとは熟成期間が必要なの。