ダンスをやっていると、必ず言われる機会があると思う。

「もっと笑って!」

「もっと笑顔で!」

「もっと歯出して笑う!」

みたいなこと。

 

で、笑顔を作るのが苦手っていう人の話もよく聞く。

でも、今までのダンス人生で、私はあまり、苦手って思ったことはない。

音楽が楽しい感じだったら自然に笑顔になるから。

それに合わせて踊っていたら、にこにこして踊ってしまうから。

 

で、社交ダンスである。

ラテンダンスの時は、全く問題なし。

各種目の音楽も、特徴あるし、笑顔であるべきところは自然と笑顔になる。

相手の顔も、観客の顔も見えるし。

目線があったら、ついニコッとしてしまったりするじゃない?

それがきっかけでどんどん楽しくなったり。

 

ところが、である。

スタンダードになると、よくわからん。

楽しい感じの音楽だったら、ワルツ、スロー、クイック、ヴィニーズワルツって感じか。

でも、スタンダードだと、相手の顔と反対方向向いてるし、ほとんど目線が合わない。

観客の顔も見えない。

目線が空を漂ってるというか、何かを見てる感じじゃない。

音楽が、楽しい感じだから、微笑んで踊るっていうのはわかるの。

でも、歯を見せて、にっかーと笑って踊るのは、ようわからん。

そんな気持ちになる?

一体何にそんなに笑ってる?

どう見ても、頑張って笑ってるよね?

と思ってしまうの。

そんな口開いて踊ってたら、口ん中乾かへん?とか。(笑)

 

レッスンの時は、必死だから、笑顔を作って踊ってみましょ、という感じにもならないし。

レッスンでにっこにこで踊ってるっていうのも、なんか変だしな。

かといって、じゃ、普段練習しないで、本番でできますか?

イヤー、難しいやろ、と思う。

 

もうちょっと余裕を持って踊れるようになったら、顔まで気が行くようになるやろか?

きっといつか、よっしゃ、やりまひょか、って本気いれてやるときが来るんやろな。

その時自分がどんな気分で踊ってるのか、ちょっと興味ある。

 

あ、あとも一つ、笑顔はまだしも、ラテンでもスタンダードでも、時折見かける、大げさすぎる作られたいろんな表情。

あれって、日本人がやるから、違和感を感じて、そう思うのかな?
フェイクに見えない表情を作るのって、研究と練習が必要かも。