『出入りする客』も「ちぐはぐな部品」に収録されている作品です。
大杉という名前のお医者さん。
彼は開業医をしていた。
何気なく二階の事務所で書類の整理をしていると窓から質屋の看板が見えた。
「あんな近くに質屋があったんだ」大杉医師はつぶやいた。
窓からその質屋を見てると30歳ぐらいの男の人が質屋に入って行った。
その男はなかなか出て来ずに、さらに出て来た時は服装は同じようだが何か別人に見えた。
な・な・なんとその質屋は・・・
星新一さんは昭和の時代風景の描写とともに、今だったら書けないようなことも書いておられるのが面白い。
そのお客さんが後日また質屋に入って出て来る時にちょっとフラフラしてバイクと軽く接触事故で少しケガをした時に、その質屋の正体をつきとめようとしてお客さんにやったことがすごい。
タイムトラベル (原田真二)
タイムトラベル Cover ジルさん
英語バージョン
星新一っぽい?ショートショート・朗読屋ねむねむさん
タイムトラベル(草野マサムネ)