「アインシュタインの予言」について。

日本が素晴らしい国だと証明しようとする方々への注意書きです。

昔から引用されるアインシュタインの予言というのがあります。
日本がどれだけ素晴らしい国かということをアインシュタインが語ったというのです。

僕も2,3冊の本で引用されているのを見たことがある。

しかしこれは嘘だと言われている。
注意されたし。

wikiから引用すると次のような言葉である。

近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。
この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。
果たせるかなこの国の、三千年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらせしめたのである。
私はこのような尊い国が、世界に一カ所位なくてはならないと考えていた。
なぜならば世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、最後には戦いに疲れる時がくる。
その時人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。
この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を抜き越えた、最も古くまた尊い家柄ではなくてはならぬ。
世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を、作って置いてくれたことを。

日本に大変好意的であり、日本人として褒められて嬉しいのである。
が、wikiのこの先を読むと、この発言のウラが取れていないというのである。
典拠なし、ソースなしなのだ。

2005年(平成17年)、ドイツ文学研究者の中澤英雄・東京大学教授は、この発言がアインシュタインのものであるという確定的な典拠は存在せず、またアインシュタインの思想とは矛盾する内容であると発表した。中澤は、この「予言」の原型を、宗教家田中智學が1928年(昭和3年)に著した本『日本とは如何なる國ぞ』の一節であると指摘した



近代に入ってから、特に日露戦争以降の日本の情報戦の稚拙さと言ったら目を覆いたくなる。
支那国民党や米国民主党、ソビエト連邦などに良いようにされた結果が先の大戦の結果である。

だからと言って、誤った情報を鵜呑みにしていては反日勢力の思う壺である。
向こうの資料が捏造だと言っても、こちらもそうでは負けてしまう。
特に東アジア大陸メンタリティは、嘘も100回言えば本当になる、ってやつなんだから。

いくら都合が良いからと言って、このようなインチキ情報を鵜呑みにすることは止めましょう。
きちんと典拠、ソースにあたりましょう。

そんな話でした。