客の人数は決して少なくありませんから、撤収には時間がかかっていますし、仲間なり清盛隊メンバーなりスタッフなりと喋っている面々も居ます。しかし、だからと言って下手に長居はさせては貰えません。
そんな中、私は演舞第一部終了後から第二部開始前迄のおもてなしの際に棟梁に言い忘れた事を言うため、棟梁の所に行き、
「本来なら、私と棟梁とは先祖(勿論、私の)以来の筋金入りの腐れ縁なものですから、スウェーデンのくさやの缶詰を贈呈しようと思ってはいましたが、残念ながら私の田舎の何処を探しても見つからなかったので、鯨肉のバスク風煮込みの缶詰と小鰯のアヒージョの缶詰の二本立てで長宗我部元親のパクりとなった次第です。」
と
言い忘れた事を言ったら、
棟梁は一安心の様子で、「別にそれで構わないから。」との事。未だに棟梁にスウェーデンのくさやの缶詰を贈呈した者が居たとの情報はありません。他の清盛隊メンバーや、清盛隊以外の隊のメンバーに対しての場合もです。このスウェーデンのくさやの缶詰は、重盛兄さんにも贈呈するつもりでした。私の先祖の父親が平治の乱の際に源義朝について平清盛側と戦って戦死していますが、この平治の乱には重盛も参加していましたからね。この事を重盛兄さんに言ったら、奴さんも一安心の様子でした。
演舞が全て終了しても、北野工房のまちには用事がありました。重盛兄さんが紹介していた店の一つがどうしても気になって仕方ありませんでしたから。この店の名前は、カカオもの、と言います。
北野工房のまちを出て、暫く南京町辺りをうろちょろしてから私は三宮から高速バスに乗り、高速バスを降りてから電車に乗り、自宅に近い駅で降りて徒歩で帰宅しました。
これで今年1月14日の神戸の話は御仕舞いです。明日からはまた別の場所に皆様を御案内します。それでは夜も更けて参りましたので、今日はこの辺りで。