フェスティバルホールの舞台を見ると、夜空高く満月が輝いています。勿論、実物ではなく舞台に映した映像ですが、以前のリバーダンスの時よりも明らかに満月の位置が高くなっていました。多分、20周年に合わせてそうしたのでしょう。しかし、舞台全般青みがかっているのは変わりません。
と、舞台が暗くなり、客席もそうなりました。
時刻は午後7時になりました。
いよいよリバーダンス20周年記念公演の始まりです。
音楽が鳴り、
ここで踊り手が…
と思ったら、
正装した合唱団が登場しました。以前の公演では踊り手が入場して来たものですが、演出を変えたようですね。
踊り手が入場したのは、合唱団が合唱を終えてからですが、彼等は太陽を賛美するこの音楽に合わせてオープニングダンスを力強くかつ軽快に踊っています。
彼等が踊り終えると、再び合唱団が登場し、太陽以外の存在について歌っていました。
合唱団が歌った後は、権力を持つ女性の力を女性達が賛美し、力を与えるダンスで男性に挑戦していますが、このダンスの曲名のThe Countess CathleenのCountessは解説書では伯爵夫人となっています。しかし、女伯爵の意味もあると思いますけど?とにかく彼女達の挑戦は見事に成功しました。
彼女達の挑戦が成功した後は、青銅器時代の不屈の戦士にしてケルト神話の偉大な英雄クーフランを孤独なパイプ奏者が哀悼していました。
哀悼で些か物悲しいのも何かと言わんばかりに、パイプの音色の次は石舞台(飛鳥ではなくアイルランドのです、念のため。)を背にして男性達が力強くステップを踏んでいます。因みにこの場面は以前、確か二回目の大阪公演の際のテレビCMに出ていまして、これで私はリバーダンスを観に行く事を決めました。この場面は雷と自然の猛威、そしてこれ等に立ち向かう人々の不屈の勇気を表現しています。
かと思えば、フラメンコの踊り手が登場して、情熱や誇りや美の出現を表現していますが、以前の公演ではこの場面のフラメンコをマリア・パヘスが踊っていたものです。リバーダンスは確かに舞台全般青みがかっていますが、この場面になると赤やオレンジに満ち溢れたものになります。
フラメンコが終わると、また舞台の様子が一変しました。自分自身の内なる力、外から働く力、月の力によって動かされる男の登場です。これ等の力は女性の姿をしています。
彼等が舞台から去ると、また舞台の様子が一変しましたが、今度は季節の移り変わりを表現したものとなっています。季節の移り変わりと言っても秋から冬、それから春へのそれで、気分が良くなります。
春になれば、リバーウーマンなる女性が登場し、暫く歌うと、再び踊り手が登場しました。男性も女性も居ますね。全員揃えば、皆でテンションを上げに上げて踊って客席をしっかり盛り上げたのでした。この場面も以前、テレビCMで出ていましたけどね。
これでリバーダンス20周年記念公演第一部は終了です。第二部迄暫く休憩時間になります。