ヤマアラシのジレンマ。「心の距離感」が教えてくれること

お読みいただきありがとうございます。

先日クライアント様と

深いお話をした後に、こんな一言を頂きました。

「こんなディープなお話、

どう思われてるんだろうなって、

ちょっと気になっていたんです・・・」

そうですよね、気になりますよね。

「オープンになる」という事は、

人にとって死の次の怖いこと、とさえ言われますから。

ですから私にとって

セッションに臨んでくださる方というのは、

本当に勇気溢れた人。

誰にも話せなかった出来事を、

オープンに出来る状態になれたことに拍手ですし、

私達が適切な時間を掛けて、

信頼関係を築けた事を心から嬉しく思うのです。

“ヤマアラシのジレンマ”って

聞いたことありますでしょうか。

ヤマアラシは全身に針が付いているため、

身を温め合いたくても、

近づきすぎるとお互いを傷つけてしまうという、

心の葛藤を表した言葉です。

人間のコミュニケーションの中でもよくありますよね。

例えば、

✓関係をはっきりさせたくない...

✓相手の言いなりになってしまう...

✓本音を伝えることに躊躇してしまう...

などなど。

恋愛、家庭、職場、

お友達との間柄でもよく起こること。

特に春のように

新しい人間関係や環境が生まれる時には

そういう葛藤が起こりやすいかもしれません。

コミュニケーションスキルとしての

「伝え方」を学べば

瞬間的に改善は見られるかもしれません。

でも、表面的な対処以上に

きちんと知っていていただきたい、

この現実が教えてくれている事なのです。

それは、

目の前の人に

「こうあって欲しい」という期待や、

自分の意見を主張し嫌われてしまったら、、、

という受け身な姿勢、

この関係を失いたくない、という

恐怖心が潜んでいる事実なのです。

相手に好意を持てば持つほど、

その思いは大きくなってしまうでしょう。

そんなとき

助けになるのが「聴く力」なのです。

私達は案外、聴いているつもりが

聴いていなかったりします。

目の前の人が

一生懸命伝えようとしているのに、

自分の考えで

頭がいっぱいになってしまったり、

先入観でとらえてしまったり・・・。

職場や家族、ご友人、

パートナー、お子様との間柄など。

思いが通じにくい、

相手の意図が伝わってこない、と思う時こそ

「聴き方」を確認してみましょう。

あなたが感じている窮屈さは

きっと相手も同じです。

それをこちらから少し、

緩めてあげるのです。

人は「受け止めてもらえる」と感じると、

安心して心を開けるんですよ。

豊かな人間関係を、

まず、こちらから創ってあげられると

いいですね。