グーグルの検索エンジンに「無洗米」と入力すると、検索候補に「無洗米 危険」「無洗米 まずい」などのネガティブな言葉が出てくるので驚きます。
そこで、小若順一著「食べるな危険!」という本に無洗米のことが書いてありましたので、その一部を抜粋させていただきたいと思います。

 

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無洗米は、忙しい人には便利なものだろう。しかし、無洗米は酸化が早く、味が落ちるのも早い。また品種による昧の違いがはっきりしなくなる、ともいわれる。コシヒカリもササユシキも無名の米も、みな似たような味になるという感想があるのだ。
さらには、「新米だから水の量は少なめに」という季節感もなくなってしまう。
多種多様な米の昧を取り去って均一な味の米を食べることになってしまっているわけである。


「家庭からでる環境汚染の最大の原因は米のとぎ汁である」と宣伝しているのが、全国無洗米協会である。
無洗米からはとぎ汁が出ないから環境にやさしいというわけだが、これは大嘘だ。
最大の汚染源はとぎ汁であるとしている根拠は、BODが高いことだ。
BODとは「生物化学的酸素要求量」のことである。水中の微生物が水質の汚染原因物質を分解する時に必要とする酸素量のことで、数値が高いほど汚れているとされる。
しかし、とぎ汁に金魚を入れると姿は見えなくなるが、そのまま一昼夜置いても金魚は死なない。


精米したての米は、一度ごく軽く洗う程度で十分においしい。つまり酸化していなければおいしいのである。
ほんの少しの手間を省かずに、ゆっくり昧わって米を食べようではないか。
①米は少量ずつ買い、夏は冷蔵庫で保存する。米びつは使わない。使うのであれば内側に古いヌカが残らないよう、こまめに掃除をする。
②産地からまとめて買っている方には、食品と暮らしの安全基金で開発・販売している「虫バイバイ」での保存をおすすめしたい。
酸素透過性のほとんどない袋に、脱酸素材と米を袋ごと入れ保存する。酸化しないので、夏を越しても新米のおいしさを味わえる。


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本のタイトルは「食べるな危険!」ですが、無洗米が体に危険だという記述はありませんでした。一安心です。
ただ、米のとぎ汁が河川を汚し環境に負荷を与えるという話は嘘だと強調されていました。
とがなくても食べられるように加工された米よりも、昔から日本人が食べてきた方法で普通の米をといで炊いたほうが美味しそうです。

 

出典 : 小若順一著「食べるな危険!」(講談社)
 

 

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