スキップ君はすごく
表情の豊かな子だった。
嬉しい。
おいしい。
つまんない。
ムッとしてる。
楽しい。
ご飯まだ?
それちょっとイヤ。
そんなスキップ君の喜怒哀楽が
手に取るようにわかって、
いつも笑かしてもらってた。
認知症状が出てきてから
スキップ君のお顔から
急激に表情が消えて行く様子を
見守るのは悲しかったけど、
愛おしさはどんどん増していったなあ。
神様がいるのなら、
私の寿命を多少削ってもいいから
スキップ君を長生きさせてください
と祈りながら介護してた。
スキップ君には愛とは何かを
いまだに教えてもらってる気がするよ。