お坊ちゃま~。

チキンスープ飲むぅ~?

チキチキチキチキ、チキンスーップ!

おいしいおいしい、チキンスーップ!

飲もうね~♪

 

 

チキンスープ、うまかった!

 

 

こんな風にお茶らけながらお世話ができるのも、お坊ちゃまの老化進行具合のカーブが緩やかになっているように見えること、ヨボヨボなりに安定していること、それとプール導入以来、それなりに生活のリズムが出来上がってきたお陰です。

 

 

それでも日常的に、ふとした拍子に訳の分からない悲しさや寂しさといった感情が沸き起こる瞬間が、まだまだたくさんあります。

 

 

お坊ちゃまは、徘徊対策のビニールプールを導入するまでは、家の中の8割を自由に行き来させていました。(現在はリビングダイニングのみ)

特に私のPCがある書斎で一緒の時間を過ごすことが多く、当然ながらカーペットには常に、お坊ちゃまの毛がたくさん落ちていました。

 

 

あ~、また毛だらけだ~!とブツブツ言いながら掃除機をかけた日々。

今朝、書斎に掃除機をかけようとして、きれいなままの床を見たらなんだか寂しくなって泣けてきてね。

掃除なんて大したことないから、もっともっと汚してくれてもよかったのに。

 

 

 

ちょうど5年前の9歳の時。書斎で遊ぶお坊ちゃま。

 

 

かわいくてかわいくて、一緒に過ごしてきたキラキラした宝石のような時間が今までにたくさんあればあったほど、今は悲しさや寂しさが同じ分量だけ湧き上がって来る気がします。

 

 

若い頃の、真夏の太陽のようなキラキラした時間。

老いてからの、秋の日の木洩れ陽のような穏やかな時間。

どちらも大切なお坊ちゃまの時間。

 

 

長く長く支えてあげたいです。