平成初頭のメーカー印象、第7回目は京楽です。

 

京楽は、現在情報を見る限りは色々と厳しい状況はあるようですが、今はホールでの設置率は高く大手パチンコメーカーと言えるのではないでしょうか。

平成初頭の京楽は、三共や平和・西陣よりは下のまだまだ中堅メーカーだっと思います。

今の京楽はゴテゴテした筐体・浮き沈みの激しい台を作る・ウルトラマン仮面ライダーシリーズ物という印象が強いですが平成初頭は・・・

 

①ノーマル機が多い(連チャン機が少ない)

②ゲージ構成が変

③出目移行に法則がある機種が多い

④スーパーリーチの元祖

 

平成初頭はパチンコに連チャンブームが起きました。『たまたま連続で当たってラッキー』だったパチンコが、意図的に連チャンするようにメーカーが仕組んだ台が次々に出てきたわけです。

ところが京楽は、時代の流れに逆らうようになぜか連チャン機をあまり作らないメーカーでした。(連チャン機がゼロではありませんでした)

当時の京楽は、波が穏やかで安心して遊べる台を多く輩出するメーカーだったと言っていいでしょう。

 

サファリ

ウルトラ麻雀

 

有名な台では居酒屋というドット式のパチンコもありました。

私はウルトラ麻雀が特に好きでかなり打ちました。

 

この機種のデジタル横の釘を見てもらうと分かりますが、斜めに余計な2本釘が打たれていて、ヘソへの寄り付きを調整でいくらでも悪く出来るゲージをしていました。京楽はこういう変な釘構成の台が多かったように思います。

人によって感想が違うかもしれませんが、アタッカーも何か視認性が悪いというか・・・入賞の様が見にくい機種が多かったように思います。

 

また当時の京楽は連続回転時に出目移行法則がある機種が多かったのも特徴です。

よく打ったウルトラ麻雀で言えば、連続回転時右出目は前回出目の+3~5(大体+4)に必ずなります。

その法則が崩れてリーチがかかれば大当たり確定、法則通りでリーチはほぼハズレです。

リーチ回転の直後と打ち始め一回目の回転時だけは法則がなかったので注意が必要でした。

このような出目移行法則があったのは京楽に限らず他メーカーでもちょいちょいありました。平和の台にも多かったと思います。

 

現在のパチンコの詳しいことは分かりませんが、このような法則があるパチンコはないんじゃないのでしょうか?

出目や大当たりの決め方の考え方は今も昔も変わりないと思うのですが、乱数を取得する過程が今は複雑化されている印象です。

昔は単純な台が多かったので、タイミングを計ることで出目や大当たりを狙える台がありました。

出目に移行法則があったのも、単純だった証じゃないかと思っています。

それよりも・・・今のパチンコは出目に意味がほんとになくなってると思いますね。

まぁ昔も出目に意味はないわけですが、今のパチンコは表面上の確率と実際の確率との差があり過ぎるうえに外れる時はほぼひとつズレになることが多い印象・・・意図的に作られてる様を、開き直ってるようにあからさまに感じます。

 

今では当たり前のスーパーリーチを初めて作ったのは京楽でした。

ニュートランプカード2

当時はロングリーチと呼ばれることも多く、名の通り通常よりデジタルが長く回って当たりの前後1コマか当たりで必ず停まるというもの。

ウルトラ麻雀ではその中でも初めて『行き過ぎたと思ったら戻って大当たり』というアクションがありました。

スーパーリーチの誕生は、パチンコの大革命だったと思います。

ただ、前述したように出目に移行法則のある機種では、当たりハズレがほぼ判別出来たので、当たるかハズレるかのドキドキがほとんどなかったのが残念なとこでした。

 

その他京楽の印象を書くと・・・

フルーツパラダイス2が元祖ではありますが、『7で当たれば以後5回当たり』が保障されるというとんでもないマシン・宝島。

以後5回当たるまで確変というのはこれまでにない射幸心を煽る機種でした。

ただ、15種ある図柄の中で確変に入るのは『7のみ』なので、トータルの波の荒さはそれほどでもなく、1日打って一度も7で当たらないことも当然珍しくなく・・・それだと確率235分の1のノーマル機です。

7リーチにはとにかく興奮しましたね。

 

当時京楽がよく使っていたこのカクカクした液晶表示は大好きでした。

 

その他にはピンボール

スーパーリーチを作った京楽で、今では考えられないくらいの当時としても超シンプルなリーチしかない権利物。

大当たり後1回転目の中出目で確変が決まるというのはそれまでになかったもの。

画期的な台だとは思いましたが、実はあまり打っていない台です(笑)

 

保留連チャン機をあまり作らない京楽は、上述のように連チャンさせるのに色々と工夫していたと思います。

そして大ヒット機種となったたぬ吉くん

羽根物の連チャン機で一世を風靡しましたね。

実はこれも私はあまり打ってないんです(笑)

元々新要件の羽根物があまり好きになれず、デジタルで継続回数を決められてしまうというのがどうもイヤでした。

4連チャンする!とは言っても連チャンするのはデジタルであって、大当たりは自力じゃん!連チャンもへったくれもねーだろ!と考えていました。

大ヒット機種なので打ってはいますが・・打っても夢中になることはなく、私の中の思い入れのある羽根物ランキング圏外です。

正直ここまで大ヒットし、今も続く京楽の看板キャラになるとは予想だにしませんでした。

 

最後また思い出した機種があったのでこれが最後

夢幻伝説

 

これは好きでした。

これも保留連チャンではなく時短の連チャン機。

当たり図柄とは無関係のおみくじ抽選で突入と継続が決まる台でしたが、時短の連チャンなので一気に出ることはなくダラダラと長く続く連チャンが私は好きでした。

福岡のパチンコ屋で時短を取り切れず閉店になったのが思い出です。

夢幻伝説の頃の京楽の筐体は、ハンドルが固かった印象です。

下皿の玉を落とすのが、スライドレバーではなくボタンだったのは、当時珍しかったと思います。