ふと思い出したこと。

 

現在では、点灯している保留の数に応じて回転時間が変わるのが当たり前だと思うのだが、

私がパチンコを始めた平成初頭のデジパチは、保留が何個だろうが回転時間は常に同じという機種がほとんどだった。

 

先駆的なメーカーとしては、マルホンのデジパチは当時から保留が満タンだと回転時間が短くなる機種が多かった。

旧要件(アタッカー賞球最大13個・アタッカー開放最大10回・おまけチャッカー有り)の機種だが、ロータリーセブンなんかそうだった。

いかにも当時のマルホンらしい雰囲気が漂う外見。

 

回転時間の短縮が強力だったのは、私の大好きな三共のフィーバースパークシリーズだ。

スパークは、GP・ED・CXと3機種あったが、回転時間の仕様はどれも同じだった。

↑フィーバースパークGP

↑フィーバースパークED

↑フィーバースパークCX

 

スパークの時短の仕組みは少々変わっていた。(現在で言う電サポがある時短とは異なりますので悪しからず)

例えば保留の3個目と4個目の消化時間が短くなるという単純なものではなく、保留が3つ以上点いた状態から連続回転が途切れず続いていれば、例えその後保留3個目以上が点かなくても時短が働くというもの。

 

この仕様のおかげで、回る台だと無茶苦茶消化が早かった。

スーパーリーチも予告もまだ何もない、ノーマルリーチのみの機種で、リーチ時間も非常に短い。

回る台ならば、1日5000回は回せるんじゃないかと思える仕様だったが、スパークシリーズは当時にあって強力な連チャン機でもあり、スペックも甘めだったので回る台というのがまずなかった。

なので、この仕様を活かせなかったのが残念。

 

ちなみに三共はドラムパチンコを多く発表しているが、このような時短仕様があったのはスパークシリーズだけだったと記憶している。

フィーバースパークGPが登場する直前の機種・フィーバーフラッシュSPや、スパークシリーズの次に登場したフィーバーマキシムシリーズにはなぜか時短がなく、保留が何個だろうが回転時間は変わらなかった。

↑フィーバーフラッシュSP

↑フィーバーマキシムEXⅢ

 

三共のドラムパチンコでは、長らく回転時間の変動する機種がなく、時短が復活?したのがフィーバーネプチューンだったような気がする。

↑CRフィーバーネプチューン

 

だが・・・デジタル回転時間のチャンピオンはやはりアレパチではなかろうか。

↑アレンジマン(藤商事)

 

一昔前は、アレパチを始めとした、波の荒い機種を多く作る、通好みのマニアックなメーカーという感じだった藤商事・・・

今は随分垢ぬけたというか・・・業界内の地位も上がった感じがあって頑張ってるなと思う。

 

話が脱線したが、写真のアレンジマンは、デジタル回転時間はハズレ時もリーチ時も当たり時も常に1秒程度。

権利物の大一のダイナマイトなんかもそうだったが、余計なアクションを完全排除し、それでいて熱くなる・感情を揺さぶる秀逸な機種だった。

回転時間が短いので1000回ハマリなど余裕である(笑)。

 

それを思うと現在の状況を嘆きたくもなってしまう。