福岡での生活で思い出すのは、平成7年12月のクリスマスイヴがある。
この日、自分は仕事が休みだった。当時の自分はブログに何度か書いた通り、休みの日にはほぼ1日パチンコをやっていた。
パチンコが好きだったことはもちろんあるが、1人でいたかったということが大きい。
それだけ見知らぬ者同士の共同住まいはストレスが大きかった。
その日は、なぜだか知らぬが天神にまで足を運んでいた。
よく行っていた中洲の店が休みだったのか・・・理由は覚えていない。
そこで打ったのが、これもなぜかサミーのCRくだもの畑
初当たり確率は約1/400
賞球5&15 出玉2400個
1/3で確変以後2回当たるまで継続で途中確変で当たればそこからさらに2回継続
当時隆盛を誇ったフルスペックといわれる台だ。
この手のフルスペック機は、初当たり確率がどれも概ね1/400で、CR機が登場する前の現金機は確率は大体1/250位の機種が多く、単純になかなか当たらない。
(連チャンアレパチを除けば)基本的に安定志向の自分はあまり打つ気にはならなかった。
大抵、ひとつの機種を打って勝つのが厳しくなると、一発逆転を求めてか、やけになってこの手の機種を打つことが多かったように思う。
なのでこの日も、最初は違う機種を打っていたような気がするのだが、何を打っていたのか全然覚えていない。
で、この日最終的には天神の店でくだもの畑を打っていたのだ。
相変わらずこの店の名前や、天神のどの辺りにあったとか、全く覚えていない。
覚えているのは・・・
①1階と2階があった。
②繁華街にあるので店内は広くはなかったが設置機種は多かったように思う。
③中洲の店よりは明るく開放感があった。
上記くらい。これで店が分かれば天才か超能力者だと思う。
CRくだもの畑はこの日初挑戦というわけではなく2~3度目だったと思うが、当然ながらなかなか当たらない。
データ表示はまだなかったような気がするのだが、1000回クラスのハマりを連発して、もうどうしようもない状態であった。
この手の機種は確変を消化するための時間が要るので、閉店ギリギリまで打つのはナンセンスなのだが結構ギリギリまで打っていた気がする。
思い出として残っているのは、この日がクリスマスイヴであったということ。
当時は、胡散臭いヤローばかりだったパチ屋の従業員から、段々と女性従業員が増え、明るいイメージが出てき始めた頃。
この店も、割と美人のお姉さん方がカウンターにいた。
で、お約束のようにこのお姉さん方がサンタの格好をしていた。
こんなやつですね・・・
そしてマイクアナウンスで、『 今日はクリスマスイヴです 』と、なぜか何度も連呼するのだ。
大ハマり中の自分からしたら、『はよ帰れってこと?』と、ブツブツ頭で呟いていた。
現在は妻ひとり子供ふたりを持つオヤジになったが、当時は独身で彼女いない独り身(同じ意味か・・・)
『 今日はクリスマスイヴです 』
『 今日はクリスマスイヴです 』
『 今日はクリスマスイヴです 』
何度もお姉さんから言われ、大負けぶっこいて店を後にした。
夜の11時近く・・・外は完全な寒い夜・・・当時の福岡の12月はすごく寒かったことを覚えている。
そして場所は九州一の繁華街天神・・・・まわりはクリスマスイヴを楽しんでいるのであろうカップルだらけになっていた。
そして我が身は独り身の上、パチンコで大負け・・・・とぼとぼと、カップルの隙間をぬって駅へと歩いていった。
この時程我を情けなく思えた日はないかもしれない。
お店の名前等は忘れてしまっているのだが、この時の気持ちは強烈に覚えていて、忘れることができないのである。