悩んだ末に打つ機種をCRフィーバービーチに決めた。

開店時間が何時だったのかは忘れてしまったが、10時ではなかった。12時か・・・14時か15時か・・・それ位だったと思う。

とにかく自分にしては珍しく、この日は2時間ばかり並んだことは覚えている。

今のように整理券等はなかったのではないかと思う。

You tube等で昔のパチンコ開店風景を見ることが出来るが、まさに“早い者勝ち”であった。

 

開店となり、私は一目散にフィーバービーチのシマへ・・・そして、狙い通りフィーバービーチの角台を抑えることに成功した。

新台の角台・・・いかにも出そうではないか。この時点で半分勝ったつもりでいた。

釘はガバ開きとまではいかなかったがやっぱり開いている。一安心。

 

そしていよいよ打ち始める。

やはり良く回る。設定は最高の1だろうし、今日はもらった!の気分。

当然フィーバービーチは初打ちであったが、いや~打ってて恥ずかしい台だった。

これまでのパチンコでは最高クラスのお色気路線ではないか。

しかし・・・・回せど回せど当たらない・・・色々なリーチが出現したが、何が出ても当たらない!

増えていく回転数と使用済みパニーカード・・・

 

気がつくと、フィーバービーチのシマでまだ当たっていないのは自分だけになっていた。なんとも惨めな気分である。

いくら投資して何回回したのか完全に忘れてしまっているが、そうこうしているうちにやっと自分にも当りが来た。当然のように通常絵柄。

当時はパチンコ屋がデータを開示するようになり始めたごく初期の段階で、現在のように大当り回数や回転数が台毎に設置されて誰でもすぐ見れる時代ではまだなかった。

わざわざ、設置されているデータロボと言われる端末まで歩いて行き、機械を操作して見る必要があったのだ。写真がその当時の物。

 

しかも見れるのは3日間の大当り回数と回転数のみ。

出玉の増減グラフ等の細かいデータは、データロボ会員にならないと見れないという理不尽さだった。

それでも当時は全く未知だった部分が随分分かるようになり感動したものである。

 

私はコア21のみ会員になっていたので、細かいデータまで見れるようになっていた。

が、やっぱりわざわざ立ち上がって見に行くのは面倒といえば面倒だった。

ハマる程、気になって何度も立ち上がっていた気がする。

データロボが出現してから、結局データに惑わされることが増えてしまった。

『パチンコは釘が大事』という意識はもちろんあるのだが、前日爆発した台は次の日は出ない気がしたし、出ていない日が続いていると、そろそろ出るのではないか?とか考えてしまう・・・・釘という前提の考えが段々崩されていった感じ。

 

フィーバービーチの話に戻すと、最初の通常図柄で当たった分の出玉はこれまた当然のように呑まれ、追銭いくらかも忘れたが次に当たったのもまたしても通常図柄。そしてお約束の呑まれ。

 

そしてぶん投げた。いくら負けたかは忘れているが、なんとも情けない気持ちになったものだ。

この日一番活気があったのはCRフィーバーワンGPのシマだった。こっちにすれば良かったか・・・

 

私は新台入替というと、この日の情けない出来事を思い出すのである。