『 新台入替 』・・・パチンコを打つ人であれば、今も昔も心躍る言葉かもしれない。
その意味合いは、今と昔では大きく異なる。
私がパチンコを始めた頃は、パチンコ台は頻繁に入れ替えられる物ではなく、一度設置されれば短くても半年は設置されるものだったと思う。
当然、新台入替は頻繁に行われるイベントではなく、店によっては1年に1回とか2年に1回とかその程度であった。
なので、新台入替は貴重なお祭りであり、客を寄せるためにお店が還元するのが当たり前だった。
その証拠に、新台入替の日は営業時間を短くするのが通例であったものだ。
入れ替えも大幅に行われることもあり、店の半分近くの台が入れ替わることも珍しいことではなかった。
繰り返しになるが、昔の新台入替は本当にお祭り・・・多くの客が押し寄せ、おいしいとこだけ渡り歩く開店プロという人種も存在していた。
デジタルに依存しないアナログな台(羽根物や一部の権利物等)が当時は今よりも多かった。
釘が甘くなれば、デジタル台以上に堅く勝てる台があったことも大きい。
特に一発台の新台入替は特別なものだったかもしれない。
一発台というジャンルは今や存在しないものであるため、このブログで何度かどういったものかを書いてはいるがもう一度書くと・・・
一発台というのは当時でも法律上存在するものではなく、法的には普通機に分類されるもの。
普通機とは昔ながらのチューリップ台のこと。
なぜチューリップ台が一発台と呼ばれたのか・・・もちろん、普通機の全てが一発台になっていたわけではない。
特定のチューリップが開くと、その後その開いたチューリップ先端に弾かれた玉が、特定の入賞口に極めて入りやすくなる台・・・そうなるように強引な釘調整がなされていた台・・・それが一発台である。
大量出玉のきっかけとなるチューリップは、指定された入賞口に玉が『 一発だけ 』入賞すれば開く。この一発というのが名前の由来。
通常、この開いたチューリップそのものにダイレクトには入賞しないような釘になっていて、一度開くと閉まることはなく、店が止めるまで玉が出続けるのが一般的であった。
店により異なるが、概ね4,000個~5,000個で打ち止めとなっていた。
登場当初は前述の通り『玉が一発』入ればOKという機種ばかりだったが、後に玉の動きや役物による振り分けを楽しむタイプや、デジパチのようにデジタルによる振り分けのあるタイプも登場したが、一般的には『釘が甘ければ確実に出る』のが一発台であり、一発台の新台入替は客が特に目が血走っていて大変だったのを思い出した。
長々と一発台のことを書いてしまったが、私は当時の一発台はあまり打っておらず、おいしい思いや特別な思い入れみたいなものは実はないのである。
あまり打っていない一発台だが、思い出に残っている機種画像をふたつあげる。
↑セイヤ(三星)
中央にある役物の真ん中に一発入れば当り。
真上の風車がとにかく邪魔で、「どうやったら入るの??」状態によく陥っていた。
↑スターマウンテン(平和)
こちらは2回権利物で一発台ではないのだが、遊び方は一発台と同様だったので載せる。
盤面中央上にある、「1POINT」の部分に一発入賞すれば当り。
ほぼ垂直に打たれた釘の間を「どうやって通過すんの??」という状態によく陥っていた。
新台入替のことを書く記事にしようと思ったのだが、今回は一発台のことを書いてとりあえず続きは次回。