更新間隔が開いてしまったが・・・フィーバールセントD1の3回目。
フィーバールーセントD1にはワープルートが存在し、ヘソの入賞にかなり大きな役割を果たしていた。
ドラム上の方左右に入賞口があり、ここに入った玉はドラム前のステージ・・・ほぼヘソの真上まで来ることが出来、入賞率も高かった。
なので、ワープルート入賞口の釘やヘソ釘の上げ下げも非常に大事だった。
現在では当たり前だが、当時はまだワープルートを搭載した機種は少なかった。
業界初のワープルートを搭載した機種は西陣のファンキーセブンだったと思う。
↑ファンキーセブン(西陣)
点穴下にある左右の入賞口に入った玉は、その後釘の影響を受けることなくヘソ上付近まで来る。
今はイメージとして、すっかり元気をなくしたようなイメージの西陣。
ファンキーセブンは旧要件機で、当時の西陣は勢いや創造力のあるメーカーだったと思う。
羽根物の衰退が西陣の衰退を招いてしまったように思っている。
話が少しそれたが、フィーバールーセントD1は、ファンキーセブンというよりも三共のフィーバーアクシスのワープルートが前身になっていると思う。
↑フィーバーアクシスⅠ(三共)
ドラム機種でワープルートを搭載した初めての機種。
写真のようなトリプルリーチが存在したが、これは業界初ではない。
ドラム上部の『IN』と書かれた入賞口から入った玉はヘソの上付近まで来る。
ルーセントも同様のタイプだった。
フィーバールーセントD1のその他の特徴としてはドラムの動きがある。
ドラムは以前に書いたように左→中→右の順に停止し、左と中がテンパイしていればリーチとなるわけだが、フィーバールーセントの場合、中ドラムは一回停止した後もう一回動いてテンパイするのが特徴だった。
似たような特徴があった機種としては三共のフィーバーオールセブンⅡがある。
↑フィーバーオールセブンⅡ(三共)
大当り確率 1/160
賞球7&15
最高継続12R
出玉 1,800個
1/4で確変次回当りまで継続
スペックを詳しく書いてしまったが・・・今では考えられない夢のようなスペックだ。
1/160で出玉1,800個の時点で甘いと思うのだが、1/4で次回まで継続する確変もあるのだから。
確変と言ってもこれはCR機ではないので確変があるのはミニデジタルのみで大当り確率はそのままだ。
ミニデジタルを回すための肩チャッカーが渋かったり、打ち方を誤れば確変中に玉がガンガン減るようにはなっていた。
話を戻すと、この機種もドラム停止順はルーセントと同じ左→中→右で、中リールは一旦停止後再度動いてからテンパイ→リーチという流れになっていた。
オールセブンの場合は中ドラムは必ず2段階に動くわけではなく、一旦停止した段階でテンパイしていたら、そのままリーチ動作に入ることがあったが、ルーセントの場合は中ドラムが一旦停止した際テンパイしていても必ずもう一回中ドラムが動いてリーチ動作に入るのが大きな特徴だった。この場合、テンパイラインが同じになることはなく、違うラインにすり変わるようになっていた。
面白いのは左→中と止まった後再度中ドラムが動きだした時にテンパイ図柄とラインを考えること。
オールセブンの場合はドラム横のランプで判別できた。
これは既に左→中でテンパイしてリーチ動作に入っているところ。
ドラム横のランプが右下がり方向に点灯(実際は点滅)しているのが分かると思う。
左リールに図柄がふたつあって中リールが再度動き出した場合、それだけではどんなテンパイ形になるか分からないのだが・・・・ドラム横のランプを見ると上と下のランプが点いている。つまり、緑7も土星図柄もテンパイする→緑7と土星の平行テンパイダブルリーチになる・・・ということが予想できた。
フィーバーオールセブンⅡはこのように上下ふたつの図柄が揃った場合に確変に入るので、このことは特に重要だった。
フィーバールーセントD1も同様なのだが、ルーセントの場合はドラム横ではなく、ドラム裏側のバックライトの点滅で確認できた。
例ではあるが・・・一旦この形で停止する。この時点でテンパイしているんだがリーチ動作には入らない。必ず中リールがもう一回動く。
そうなったら左の図柄を見る。supaer図柄とチェリー図柄が有効ラインにあるわけだが・・・・
チェリー図柄のバックライトが点滅していたらこのようなテンパイ形になり
有効ラインが変わっている別の写真で恐縮だが・・・super図柄とチェリー図柄両方のバックライトが点滅していたらダブルリーチになる・・・という具合。
リーチ動作に入っても、動きはシンプルなもので右リールはスロー回転するだけ。
スピードが様々に変わるものや、全回転といったスーパーリーチの類はない。
特にフィーバーオールセブンⅡにはこういったノーマルリーチしかなく、右リールが止まった時に揃っていたら当り。揃ってなかったらハズレ。実に潔い。
ルーセントの場合は、前身機のフィーバーキング、クイーン同様一旦ハズレた後再度動いて当たる2段階当りが採用されていた。
キング、クイーンとの違いは、右リールがどこで止まっても2段階に発展する可能性があったこと。
キングの場合は当りラインの前後2コマ以内、クイーンの場合前2コマ後ろ1コマ以内でハズレないと絶対に2段階にはならない。
ルーセントはどこでも2段階になる可能性があったので、最後の最後まで分からなかったのが面白かった。
1コマだけの逆回転もあり、逆回転初採用だったフィーバークイーンⅡよりも動きがスムーズになっていた。
ハッキリ言って、スーパーリーチはなくても十分に面白い。
当たった後のアタッカーはVゾーン上に玉を1個貯留するタイプだった。
当時の三共グループはこれをよく採用していて、フィーバークイーンⅡとフィーバービューティフルⅡも同じようなアタッカーだった。
9カウントでアタッカーが閉じ、貯留していた1個がVゾーンに入って10カウント→継続という流れなのだが・・・・以前も書いたことがあるが、アタッカーが閉じる瞬間に入った後続の玉が貯留していた玉をはじくことがあったので、大当り中はハラハラしたものだ。
実際、ルーセントで一度パンクした。
この玉が閉じる瞬間にはじかれてしまう可能性があった。
フィーバールーセントD1・・・当時のノーマル機としては息の長い機種だったと思う。
CR機が台頭し始めてからもしばらくは設置されていたし、私もよく打った。
大はまりの可能性が低い安心感があった。
で、最後にタイトルの意味だが・・・『ルーセント』とは『輝く、光る』といった意味があり、フィーバールーセントD1は時代に輝いた機種とも言えるだろう。
どこか他の機種と比べて特別キラキラ光るとかないんだけど(笑)