前回の続きである。フィーバールーセントD1

ドラムの上に2つのセグデジタルがあるが、これは左はラッキーナンバー表示用で、右は大当り時のラウンド数を表示するものである。

よって、通常時は動くこともなく見る必要もない物である。その割には場所をとってる気がするなぁ。

ラッキーナンバー表示は、フィーバーパワフルⅢから始まった物で、大当りすると変動し、数字が表示される。

ご存じフィーバーパワフルⅢ。

盤面左右にあるランプがラッキーナンバー表示。

 

パワフルは大当りの組み合わせが非常に多かったので、店側が営業しやすくするようにとの配慮であると思われ、これ以降三共系の機種には大抵ラッキーナンバー表示をするためのランプなりデジタルなり存在した。

 

しかし、フィーバールーセントD1のようなドラム式の場合、大当り中は常に揃ったドラム図柄が表示されているので、当たり図柄の方が分かりやすいと思われ、このラッキーナンバー表示デジタルを使っている店はルーセントに関しては見たことがない。

フィーバーレジェンドⅠで使っている店はあった。

↑フィーバーレジェンドⅠ

ルーセント同様に、ドラム上のデジタルがラッキーナンバー表示。

 

このラッキーナンバー表示は、とにかくお客よりもお店を大事にしている仕様になっており、ほとんどの機種でラッキーナンバーに指定されやすい3や7は出にくく、交換ナンバーに指定されやすい4や9は出やすくなっている、インチキデジタルであった。

まぁ、前述したように、ほとんどの店で使われてはいなかったので、まぁいい。

 

フィーバールーセントD1の特徴としては、回転時間の変動機能があげられる。

現在では当たり前と思うのだが、保留が溜まった状態では回転時間が短くなるというもの。

当時はまだこの機能のある機種は少なく、ルーセントの先輩にあたるフィーバーキングⅡやクイーンⅡには実装されていなかった。

ルーセントの場合は保留ランプの3個目が点くと短縮機能が働くようになっており、回る台と回らない台では単位時間当りの回転数に差が出た。

 

ルーセントは、このブログに何度も登場している熊本市コア21下通店で最も打っているのだが、当時のコア21は基本的には厳しいラッキーナンバー営業であった。

ルーセントの場合は『7で当たれば無制限、他は全部交換』というもの。図柄は7つあるので、運が悪いとず~っと交換図柄でしか当たらないことも起こり得るものであった。

だったのだが、モーニングサービスがあり、朝一から1時間以内に当たれば、どの図柄でも無制限になっていた。

この差は大きい。大きすぎると思った。なので朝一はとにかく回すことを心がけていたのだが、この短縮機能は有利に働いたと思う。

朝一からハマりで1時間以内に当たらないこともあったが・・・。

他のお客で、このモーニングサービスの有利さを理解して打っている人はほんとに少なかった気がする。

自分の場合は1時間という決められた時間を生かすため、両替は事前に済ませていたし、ドリンクの購入やトイレなんかは全部後回しにしていた。

 

フィーバールーセントD1は、前回書いた通り業界初の6ライン機である。

ドラムの停止順は左→中→右。当時の(今もか?)の三共ドラムは左→右→中の挟みで停止する機種が多いと思うのだが、ルーセントは順停止であった。

なので、三共によくあったクロステンパイのダブルリーチはない。

 

ダブルリーチは2つの図柄の平行テンパイのみだった。

このような形。トリプルリーチはなかった。

上を見て分かるかもしれないが、追加された6ラインは少々見辛い。

で、下段と追加された枠上ラインのダブルリーチの場合、見辛い新ラインには意識が行かず、下段ラインに意識が行きがちであった。

下段の図柄が揃うかどうかばかり気を取られ、残念ハズレた!と思っていたら上で揃ってた!ということも多い。

 

続きは次回にしよう。ゲージと今度こそドラムの動きのことを書くことにする。