今回はニューギンのデジパチエキサイトグランプリγだ。

エキサイトグランプリγ

初当たり確率 1/229

賞球7&15

出玉 2,300個

連チャンデジパチ

 

登場は1992年だが長く活躍したのは1993年になる。

表示はドットなのだが、配置・大きさを工夫することで回転中は立体的に見える。

図柄は3、5、7の数字とF1、GP、フラッグ(旗)図柄で、それぞれが横3本斜め2本の、ドラム式同様の5ラインに揃えば大当り。

16ラウンドの消化で出玉は2300~2400個で、当時の一般的なデジパチである。

 

予告等はなく、リーチはノーマルと、動きがスローになるロングリーチの2つのみ。

ロングリーチで当たることが多いが、たまにノーマルのまま当たりビックリすることもあった。

出目が停止する際、少し行き過ぎて戻る止まり方をする。特別な時にこうなるわけではなく常にこういう止まり方で、リズミカルな感じがして楽しかった。

カーレースがモチーフとなっていて、ノーマルからロングに変わる際等ブレーキがかかったような効果音が鳴る。

 

大当りすると、画面ではアタッカーに入った玉の数を、車が追い抜いて行くような演出画面になった。

↑こんな感じなのだが、これが昭和のレースゲームを思わせるようなものだった。

多分意識してそうしたんじゃないかと思っている。

超シンプルな昭和のゲーム。今となってはこの時代良かったと思う。

平面的にボール(に見立てた物体)に棒を当てるだけの『テニス』というゲームと、それの発展系の『ブロック崩し』なんかがあったなぁ。

 

当時はレースを題材とした機種が他にもある。

↑ドリームグランプリ(奥村)

今は亡き奥村の名機。過去にこのブログで紹介している。バイクレースがモチーフ

 

↑CRフィーバーワンGP(三共)

三共のCR機。フォーミュラ・ワンの『 F1 』を、『 フィーバーワン 』としたアイデアが面白い。

この機種のことは後々書くとしよう。

 

画像はないが、同じく三共からは「ポールポジション」という、やはりレースをモチーフとした2回権利物もあった。

 

エキサイトグランプリγは表示が面白く、小気味よいデジタル停止も面白かったのだが、時代背景ゆえか連チャンもあった。

詳しい理屈は知らないのだが、保留玉連チャンと少ない回転数で再び当たる数珠連もあった。

だが、それほど激しいものではなく、感覚としてはノーマルデジパチにたまにダブルが来るくらいの感覚だったと思う。

 

これだけで大ヒットの要素を秘めていると思うのだが、大ヒットとまでは至らなかった。

それが今回のブログタイトルなのだが、悲運の名機である。

何が悲運なのかというと、本機種が登場した直後に、同じニューギンは後の大ヒット機種を発表したのだった。

 

エキサイトジャック2である。

これが大ヒットになったため、エキサイトグランプリγがすっかり忘れられた存在になってしまったのである。

 

当時は名機と呼ばれる面白い機種が多く、1機種だけをずっと打つようなことはあまりなかった。

エキサイトグランプリγ・・・まぁ面白い機種だったのだが、何度も打つことはなかった。

実践はコア21下通店でしか経験がない。

1階の正面近くにずらっと1列あったのを覚えているが、残念ながら大入りにもなっていなかったと思う。

時期がよければ、きっと大ヒット機種になっていたと思うのだが・・・かわいそうな機種だ。

体感機による攻略法があったようで、そちらでお世話になった人はいるのだろう。