黄門ちゃまの記事3回目
CR機は、3段階の設定を設けることが可能だったが、黄門ちゃまに設定はなく、1/394.3で統一されていた。
平和というメーカー・・・当時のパチンコ3大メーカー(三共・平和・西陣)のひとつなわけだが、時代時代で革新的な機種を発表し大ヒット機種を生み出していた。黄門ちゃま2もそうである。
平和の開発で歴史に残る機種をざっと挙げると・・・
羽根物の元祖『 ゼロタイガー 』、羽根物に貯蓄機能を初搭載した『 ビッグシューター 』、パチンコ初の液晶表示『 ブラボーエクシード 』、パチンコ初の液晶モニター搭載『 麻雀物語 』、パチンコ初の3回権利物『 エポック 』
エポックは大ヒットとは言えないかもしれないが、歴史に残る機種ではあると思う。
黄門ちゃま2は『 約1/400の確率』『 1/3で確変 』『 以後2回継続 』というフルスペックスタンダードを確立・浸透させたという意味で歴史に残る機種である。
実際に大ヒットし、CR機を置いている店にはまず設置されていた。
自分の行きつけだった熊本市コア21下通店にも当然のように設置され、一度にシマ2列40台程あったと思う。
当然打ったのだが・・・打ってみてすぐに、これまでの常識が通用しないことを痛感した。
現金機までの時代は、デジパチといえば確率は大体1/200~250、3回権利物で1/300~330だったので、この1/394.3がいかに当たらないかを痛感した。
このブログで何度か書いているが、当時のコア21の営業形態は、基本的にはラッキーナンバー制だが開店の1時間以内に当たればどの図柄で当たっても無制限になるモーニングサービスを実施していた。
今のパチンコは無制限が当たり前で、パチンコ機自体もそれを想定したスペックになっていると思われるが、当時はまだまだ全台終日無制限ではなかったので、パチンコ機自体のスペックが今よりも甘く、無制限の権利を獲得すると格段に有利になっていた。私はコア21のモーニングサービスにはかなり恩恵を受けていたと思う。
しかし!!黄門ちゃま2には通じなかった・・・なにしろ、1時間で確率の逆数回デジタルを回すことが不可能だったため、1時間以内に当たらないことが頻発した。また大当り1回分の出玉では、かなり回る台であっても確率の逆数回デジタルを回すことが不可能で、結局呑まれることが多い。つまり分かりやすく言うと、1/3の確変図柄で当たらないことには玉が増えないのである。
これまでの例えば連チャン機でも、連チャンしないと勝ちは見えない機種はあったが、それにさらに拍車がかかり、『確変引いて大連チャンを引いたもん勝ち』という、運の要素が強まった。
黄門ちゃまの登場で、『あ~・・・勝ちにくくなったな~・・・・』と、しみじみ感じた。
これまでアレジンやアレンジマンを打っていたわけで、それと同じといえば同じなんだが、アレジンなんかはアレパチで、やはり特殊な機種・シマだったと思うのだが、黄門ちゃま2の場合はフラッと立ち寄るライトユーザーにも打たせるのが恐ろしいところだった。
黄門ちゃま2がなぜ大ヒットしたのか・・・ハッキリとは分からないが、一撃の破壊力を知らしめたことや、日本人なら大抵知っている水戸黄門を親しみやすくデフォルメしたことだろうか?
今のパチンコのように凝ったところはなく、予告はなし、リーチも大きくはノーマル・弥七リーチ・八兵衛リーチの3つしかない。
ノーマルは普通にデジタルがゆっくり進行するだけ。ノーマルは絶対当たらなかったのか・・・それとも低い確率で当たることもあったのか・・・記憶がとんでいる。
ふたつのスーパーリーチは、『 スーパー 』といえど、とにかくよく外す!
弥七は風車を投げて図柄を射止めるというものだがとにかく下手くそで、全然違うとこに投げることも実に多かった。
↑こういった画面を何度もみることに・・・
弥七が風車を投げる際、弥七が登場してすぐ投げる時と、しばらく狙いを定めてから投げる時とがあったが、信頼度に差があるのかは知らない。
↑ハズレた時と当たった時と、弥七の表情は変わらない。
もうひとつの『スーパー』八兵衛リーチはまたムカつく。こちらもイヤというほど外すのだが、外す度に・・・
↑この台詞。もちろん、次に八兵衛リーチになっても普通に外す。
八兵衛は登場するときは画面左からとことこ歩いて登場する。そしてジャンプするのだが、そこで尻もちをつく時と絵柄に乗っかりデジタルを進ませる時とかがあった。
尻もちの際にはそこでデジタルも停止するのだがハズレ確定というわけではなく、当たることもまれにあった。
うまくジャンプして絵柄に乗っかると、本機種では最も信頼度の高いリーチとなる。そのため、八兵衛が登場したら心の中で『跳べ!跳べ!!』と叫んでいた。八兵衛ジャンプの信頼度は50%位はあったのだろうか??もっと???まぁ調べれば分かると思うが。
↑こうなるまで散々ハズしておきながらのこの言いっぷりがまたムカつく。
リーチはほんとにこれだけである。人気機種であるがゆえ、『全回転がある』『黄門が登場するリーチがある』等と噂が流れたがどれもデマであった。黄門ちゃまというタイトルなのだから、黄門様が出てくるリーチがあっても良かったような気がするが、それは結局後続の機種でやったということで・・・
私はこの機種でいい思いをした記憶がない。あまり打ち込むことはなかったし、とにかくなかなか当たらなかったことと、弥七と八兵衛が全然頼りにならないことが強く印象として残っている。