前回の記事から半年近くが経過してしまっているのだが・・・ようやく続きを書く気になってきたので書こうと思う(^^ゞ
前回の続き・・・春一番についてだ。
春一番は連チャン機時代にふさわしく、モード式の連チャン機だった。
詳細は省くが、春一番は内部的に4つのモードがある。
そのうちのひとつが天国モードで大当たり確率は1/8。
残りの3つはノーマルモードと言えるもので大当たり確率は1/235。
大当たり確率がゼロまたは激悪の地獄モードは存在しない、良心的な機種であった。
連チャンは、単純に上乗せだ。
モード式の機種というと、他に有名な物は平和の綱取物語や西陣の春夏秋冬等がある。
↑綱取物語(平和)
天国モード・ノーマルモード・地獄モードの3つが存在した。
↑春夏秋冬(西陣)
こちらも綱取物語と同様に3つのモードが存在した。
モード式の連チャン機の場合、興味の対象は確率もさることながら、「どのタイミングで、どのようにモード移行するのか?」ということと、「朝一の状態」・・・そして何といっても「モードを判別できるのか?」「モードを意図的に移行できないのか?」ということだろう。
連チャン機全盛の時代は攻略も全盛・・・とまではいかないかもしれないが、
かなり賑わっていた時代で、多くの攻略法が存在したことは事実だ。
春一番は、登場してほどなく「モード判別」と「強制モード移行」の攻略法が発覚する。
当時愛読していた、白夜書房のパチンコ必勝ガイドで私はそれを初めて知った。
余談だが、当時はパチンコ雑誌も数多く発刊され、攻略ネタで紙面は賑わっていたものだが、今のパチンコ雑誌は、見る限り「半・機種カタログ」のような感じで、紙面を割いているのはリーチや予告・ゲーム性の紹介になっている気がした。
寂しい気もするが、これも時代の流れなんだなぁ・・・。
話を戻すと、まずモード判別は液晶上にあるランプの点滅の仕方で判別することが可能なことが分かった。
↑このランプ・・・鮮明じゃなくて申し訳ない。
ランプは誰も打っていない状態の時でも点滅を繰り返していたのだが、この点滅の仕方で判別が可能だった。
といっても単純なものではない・・・このランプ、明かりそのものはひとつだけと思われがちだが、よく見ると通常の明かりとは別に内部に小さなランプも付いていた。
小さなランプと大きなランプとの点滅の仕方・組み合わせが4パターンあり、それを見極めることで判別が可能なのだ。
これを見極めようとすると、普通に真正面から見ただけではよく分からない。
少し斜めの角度から見たり、ランプ周りを手で覆って暗くすると分かりやすかった。
私はこれで天国モードの台を拾った・・・ということは残念なことに一度もない(^_^.)
春一番は、天国モードでの確率は1/8のため、即効で当たることが多い。
雑誌に載った頃には、攻略を知らずとも連チャンすることは当然知られていて、天国が落ちている状態に巡り合うことはなかったというわけだ。
そして、もう一方のモード移行について。
春一番の攻略は、後述するプロ集団の影響もあってか非常に有名なため詳細は省くが、要は大当たり終了のタイミングで次のモードが決まり、一度決まったモードは大当たりするまで変わらないということだ。
そして大当たり終了のタイミングを意図的に調整し、成功しさえすれば永久に天国モードに居座る続けることができるというトンデモナイ攻略法が発覚した。
タイミングを計るのに使われた物は体感器等ではなく、先述した液晶上部のランプと、大当たり中に流れる音楽「八木節」だ。
しかしこれが素人にはとても手順が厄介で、誰にでもすぐ出来るという代物ではなかった。
実際、攻略法が雑誌に掲載されたものの、そこまで店でも大騒ぎになることはなかった。
しかし、雑誌掲載から2ヶ月程経った頃、この攻略法を集団で実践しているグループが現れた。
それが、有名になった「パチンコ梁山泊」だ。
これは後期メンバーのため、春一番の攻略を実践していた面々とは若干違うのだけれども・・・・
攻略法が掲載されたパチンコ必勝ガイドに掲載された後にテレビで特集され、一般人にも広く知れ渡る存在となった。
レンタカーで全国を周り、春一番を打ち歩くというものだったが、彼らなりのルールがあって紹介されていた。
①宿泊費食費は各自で負担
②金庫係・打ち手・店との交渉役がいて、分業制
③店に恨みはない。一度行った店には系列店を含め二度と行かない
④食事は1日2度、店に行く前と夜ホテルに戻ってから
⑤夜は各自自由行動
⑥稼ぎは全員で分ける
大体こんなとこだったと思うが・・・映像を観てると「楽しいだろ~な~」「俺もやりて~な~」という感想で本当に楽しそうだった。
何しろ、半年で稼いだ金が2億円である・・・
店とのトラブルや警察署に連行される等もあったようだが、こんだけ一気に抜いてしまうのだから致し方ない面もあるかと思う。
春一番が終わりを告げてからの梁山泊は、ブログでも記事にしたアレンジマン(藤商事)、CRモンスターハウス(竹屋)、CRそれゆけ浜ちゃん(太陽電子)等々の攻略を行った後、稼げる攻略法がなくなって解散したのではないかと思う。
その後同じ梁山泊を名乗る攻略法販売会社が出来たというのが自分の認識である。
話が段々逸れてきた感じがするが、とにかく春一番といえば梁山泊という感じで攻略法ですっかり有名になってしまった。
それからの春一番はというと・・・店も警戒したのか、ものすごく釘が閉まってしまい、素人はとても遊べないような状態になったり、女性専用台にされたりといった末路を辿ることになる・・・
ところで現在も女性専用台ってあるんかいな??
一時期電車の女性専用車両は性差別だ!!と騒がれてた(騒がれてる?)けれども、この女性専用台も同様になるのかな。
カップルシートってのもあったが・・・これも今はあるのか?
また話が逸れてしまっているが、春一番はひとつのノーマルモード(多分モード2だったと思う)で大当たりした時だけは、アタッカーに玉を10個入れない、全ラウンドフルオープンで必ず天国モードに行った。
これは最初のモード判別が出来れば素人でも可能な攻略だったが、大当たり消化に異様に時間がかかるのが欠点だった。
余談だが、同じモード式連チャン機の綱取物語も大当たり中の打ち方(入賞の仕方)によってモード移行が行われていた。綱取の場合はアタッカーに玉を連続入賞させない打ち方でモードを固定する(地獄行きを防ぐ)という消極的な攻略が考えられたが、綱取物語は春一番と違い大当たりした瞬間にも機械側でモード移行が行われる上に外部から現在モードを知ることが出来ず、有効な攻略とはなり得なかった。
数珠つなぎ連チャン機で攻略された機種はその他に平和のブラボーキングダムや三星のスーパードーム等がある。
↑ブラボーキングダム(平和)
連チャンの仕組みはアレパチのアレジンに似たグループ方式
↑スーパードーム(三星)
春一番に似たモード式連チャン機
しかし、私にとってインパクト絶大なのはやっぱり春一番だ。
早々に釘が締まってしまい、ゆっくり腰を据えて打つ機会はあまりなかったのだが、チープな液晶でありながら当時はまだ珍しかった、ロングリーチ以外のスーパーリーチを搭載した機種ということで、何だか消えていったのが惜しい気もする。
上から手が出てくると興奮しました。