マルホンの2回権利物、スマイルについての続き。


前回は、デジタルが揃ったら即右打ちという、スマイルの特徴を記載したが、今回はデジタルについて。

前々回に、簡単にマルホンデジタルの変遷を書いたが、当時のマルホンはカラードットの台を多く発表するようになった。


左にオールマイティ図柄があるのは、よくある2回、3回権利物と同様なのだが、スマイルで特徴的なのは、オールマイティ図柄の前に「ス」「マ」「イ」「ル」の4つのハズレ図柄があり、これらのハズレ図柄とオールマイティ図柄で停止する場合には、必ず「ス」から左デジタルがスロー回転し、ハズレ図柄で停止した際には中右デジタルは即停まってハズレが確定、「ル」を越えてオールマイティ図柄が現れればリーチになるという演出があることだ。



↑「ス」から左がスローになる。そのまま「ス」で停止すればハズレが確定



↑「ス」を越えると「マ」



↑「マ」を越えると「イ」


↑「イ」を越えると「ル」あとひとつ!!



↑「ル」を越え、これでめでたくリーチ


実際には、このスマイルマークのオールマイティ図柄まで辿り着かずにハズレてしまうことが多かった。

これは適度な刺激で面白かったと思う。


リーチアクションは、右デジタルが淡々と進むノーマルリーチと、ノーマルで外れた後動き出す2段階と、右デジタルが超スローになるスーパーリーチの3種類であったが、当たるパターンとして多かったのは、超スローのスーパーリーチになった後、図柄が半コマ位通り過ぎた後戻って当たるパターンだった。


2回権利物としては確率が高い部類で、数珠繋ぎ的に当たることも多く、思わず連チャン機かと思ってしまう挙動を見せることもあったが、多分ノーマル機だと思う。

また、リーチ直後と「ス」「マ」「イ」「ル」が左に出現した直後を除く連続回転中には右デジタルに移行法則が存在した。


当時は出目に移行法則がある機種は珍しくなかったが、この手の機種は法則崩れで当たりが事前に分かるという要素がある反面、特にそれ以上のメリットはない。

以前このブログに書いた、京楽のウルトラ麻雀にも出目移行法則があった。

ウルトラ麻雀のように、「リーチを決める出目(=最終停止ではない出目)」が移行法則に絡んでいると、ほぼ当たりかほぼハズレかが早い段階で分かってしまい、ゲームの面白みを自分の場合は損なっていた。



↑ウルトラ麻雀(京楽)


スマイルのように、「最終停止出目」が移行法則に絡むものは、スーパーリーチに発展するか否かが大当たり判別の分かれ道になっていたともいえ、そういう意味ではウルトラ麻雀程の無味乾燥さは感じなかった。

スーパーに発展すると、当たるか前後1コマずれの出目と決まっている。

移行法則から予想される出目が、上記の出目と一致しなければ大当たりが確定する。

性質は異なるが、以前書いた、奥村のドリームGPと似たような感覚があった。(ドリームGPについては2014年7月4日に記載)



↑ドリームGP(奥村)


最後に・・・このスマイルで感心したのは、権利消化中に出現する、縄跳びをする女の子



↑これです


ドットにも関わらず、縄の動きがすごく自然で、ドット技術の高さに妙に感動したものである。