今回で4回目になってしまったアメリカンドリームネタ。

前回に引き続き外見の話になるが、このアメリカンドリームは、見た目通りスロットマシンをモチーフにしたものとなっており、保留が完全に消化し切っている状態で打ち始めると、1回転目だけはスロットをやっているという演出が画面内に繰り広げられる。



図柄はパチスロ風になっていて8種類。

オレンジ、旗、札束、スイカ、ベル、BAR、チェリー、7。

停止順序は左→右→中。

三共の台によくあった、クロステンパイのダブルリーチが、7とチェリーの組み合わせで1つある。

「ベルとBAR」「オレンジと旗」の、意味のないダブルリーチもある(揃う時は両方同時に揃う)。


アメリカンドリームの大きな特徴は、「図柄の偏り」だ。

リーチになる図柄が一度打っただけですぐ分かるほど、明らかに偏る。

具体的には、「オレンジ、旗、札束」の図柄はよくリーチになる。

スイカはそこそこ・・・残りの4つ「ベル、BAR、チェリー、7」の図柄は、なかなかリーチにならない。

しかし、大当たりとなる図柄に偏りはない。

ということは、リーチになりにくい図柄がリーチになれば、当たる可能性が高いことを意味する。

これが、アメリカンドリームの面白さのひとつだった。


熱いリーチは、まずは7とチェリーのダブルリーチがある。

どちらもリーチになりにくい図柄で、このダブルリーチにお目にかかることはほんとに貴重である。

その上、このダブルリーチだと、最後に停止する中デジタルのスロー回転時間が他のシングルリーチよりも長い。

これはすなわち、当時パチンコ必勝ガイド(白夜書房)がよく表現していた・・・・「脳汁が出る時間が長い」のだ。興奮時間が長いと言い換えていいかもしれない。

高確率で当たるリーチだが、もちろんハズレることもある。ハズレた時のショックは非常に大きかった。


それともうひとつは、保留4個目でかかるリーチだ。

チャンスタイム中の入賞に成功し、保4でリーチになりにくい4つの図柄でリーチがかかれば、もらったも同然!!であったのだが、オレンジでリーチだと「大丈夫かな~・・・・」と不安になりドキドキできる楽しさがあった。


他メーカーの機種には、このアメリカンドリームと、液晶の外観が似ている機種があった。

決してパクッたわけではないと思うが・・・


平和のブラボーミリオンSP

↑ブラボーミリオンSP(平和)

初当たり確率 1/224

賞球7&15 出玉約2300個

全ての保留玉にチャンスがある連チャン機だが、連チャンは弱性(約14%)

アメドリ同様の5ライン液晶で図柄も似ている。

デジタル停止順序は異なる。こちらは左→中→右。

純粋なダブルリーチはなく、二つの図柄が同時に揃うインチキダブルリーチはあり。(7とチェリー)

リーチアクションは、アメドリのようなものではなく、よくあるスロー回転だ。

当時は「ミリオ~ン、スロットォ!!」と司会者が叫ぶ人気クイズ番組があったが、その影響だろうかと当時思った。「さ~みんなで考えよ~!」


アメリカンドリームでもそうだし、他のドラム機種にもあることだが、なぜ意味のないインチキダブルリーチの形をメーカーは作るのだろうか?と考えていた。

これにはやはり理由があると推測する。

ひとつは、当時の暗黙のルールとしてあった、「見た目の確率と実際の確率との誤差を±10%以内にする」というもの。

これのために当たり図柄の数を調整する意味があったのではないかと思う。


もうひとつは、当たり図柄の決め方だ。

当時は、ヘソに入賞したタイミングでまずは大当たり判定用のカウンターから乱数を拾い、当たりハズレを先に決め、その後別に出目を決めるという機種が多かった。

そこで、当たり図柄は専用のカウンターで抽選しているという機種が多かった。

ここで起こり得ることが、大当たり判定用のカウンターと、当たり図柄を決めるためのカウンターが、同調してしまうことだ。

同調を避けるために、図柄の数を調整する意図もメーカーにはあったように思う。


話を元に戻すと、アメドリと似た液晶のもうひとつが、三共のフィーバービューティフルⅡ



↑フィーバービューティフルⅡ(三共)

大当たり確率 1/200

賞球7&15 出玉約2300個のノーマル機

この機種のことは以前に本ブログで書いた。

リーチアクションはアメドリよりも多彩で、一旦外れた後の2段階がある。


では、アメリカンドリームと、ブラボーミリオンSPと、フィーバービューティフルⅡの液晶画面を見比べて、アメドリがテーマのブログは終了する。



↑アメリカンドリーム



↑ブラボーミリオンSP



↑フィーバービューティフルⅡ


終了と思ったのだがもうひとつ付けたし!

アメリカンドリームと言えば、本機よりも先に実は豊丸が出していたのだった。


↑アメリカンドリームP1(豊丸)

賞球8&15 一般電役


役物振り分けタイプの一般電役で、一発台の代わりに扱われることが多かった。

こちらの方が、盤面の雰囲気からして『 アメリカンドリーム 』って感じではある・・・。

個人的には、大一のアニバーサリーとごっちゃにしてしまうことがあった。



↑アニバーサリー(大一)

賞球8&15 一般電役

電動チューリップは、大ヒット機種フルーツパンチと同形式の物


三洋のアメリカンドリームは、とどのつまり・・・「ラスベガスのスロットで一発当てて大儲け」ということだろうか。