今回書くのは、平和のダービー物語
初当たり確率 1/235
賞球7&15
出玉約2300個
保留玉連チャン機
パチンコ業界初の液晶テレビを搭載した麻雀物語に続く第2弾で、1993年に登場。
麻雀物語が、当時の流行に沿ったバリバリの保留玉連チャン機だったので、当然この機種にも期待がかかっていたわけだが、麻雀物語よりも更に波の荒い仕様になっていた。
連チャンのカギを握るのは、麻雀物語同様、「Vゾーン」だった。
ダービー物語は、大当たり中Vゾーンに5個連続入賞があると、保留玉の3個目と4個目が書き換えられる。
この連続入賞は、短時間の一定時間内に行われる必要があり、ハッキリとした時間は分からないが間が空くと最初からやり直しになる。
Vゾーン入賞のタイミングは関係なく、とにかく5個連続入賞させることが条件だ。
5連続入賞に成功すると、打ち手に分かるようになっていた。
デジタル上に扇状に6個のランプがあるが、5連続入賞に成功すると、このランプが激しく点滅して知らせてくれた。
麻雀物語など、これまでのデジパチと異なるのは、保留玉の3個目と4個目をセットで書き換えてしまう点だろう。
書き換えパターンは16通りあり、その内のひとつが保留3個目が当たり、ひとつが保留4個目が当たり、ひとつが保留3個目と4個目両方当たりというものだ。
保留1個目と2個目の書き換えは行われない。
この仕様ゆえ、大当たり終了後3回転目でのリーチが激熱であった。
もしもそのまま当たれば、今度はトリプル以上に発展する可能性が50%以上ある。
保留3個目が当たった場合、同時に4個目が当たりになっている可能性は50%。それはダブルの大当たり終了後1回転目に訪れる。
この1回転目だけで50%の可能性があることに加え、また3個目か4個目か、または両方ともに当たりが書き換えられている可能性もあるため、いったん連チャンが始まると、麻雀物語などの「それぞれの保留玉を書き換える」機種と比べると大連チャンに繋がる可能性が高かった。
そしてこの「Vゾーンへの連続入賞」を使った機種は同メーカーの他機種にもある。
初当たり確率1/235でダービー物語と同じ。
連チャンの仕組みも同じなのだが、プリンセス物語の場合は4個連続入賞で書き換えが行われる。
また、書き換えにダービー物語よりハズレパターンが2つ増え、連チャン率は下がっている。
当時流行っていたドラクエやFFを意識したような、ファンタジーRPG風のデジパチ。
保留玉連チャン機ではなく、少ない回転数で再び当たりやすい数珠つなぎ連チャン機。
大当たり確率は、1/37の天国モード、1/247のノーマルモード、1/988の地獄モードがあった。
それぞれのモードへの振り分けは均等ではなかったが、大当たり中、Vゾーンへの4個連続入賞でモード移行が行われていた。
ちなみに天国モードで大当たりした場合、1ラウンド目のアタッカー開放時にもモード移行が行われるので、「大当たり中にわざと連続入賞させずに天国モードに固定してしまう」という攻略は不可能だった。
余談だが、この機種は登場当初、「朝一は当たりやすい!モーニングがある!!」と、パチンコ雑誌の紙面を賑わせていた。
しかし、私はそれに疑問だった。「当たりやすいことは当たりやすいが、高確率状態には思えない。大ハマリしにくいだけでは?」と思っていた。
解析の結果は、朝一はノーマルモードで固定ということで、案の定であった。
平和の物語シリーズには、他に「トランプ物語SP」や「弾丸物語SP」、「雀姫物語」などあるが、これらはVゾーンの連続入賞は無関係。
良心的な確率の確変機
高確率ノーマルデジパチ
麻雀物語の正統派後継機種。
(開発時点では不明だが)市場に出た段階ではノーマル機で、攻略法により保留玉連チャン機になる。
連チャンの仕方はダービー物語に似ていたが、Vゾーン連続入賞は関係なし。
今日はここまで。タイトルの意味は次回に・・・