東京では、パチンコとは無縁の状態で帰郷。

Youtubeによく出ている、レトロパチンコ専門のゲームセンターに一度行ってみたいものである。


今回書くのは、1992年登場の三共のフィーバーキングⅡ





この機種を初めて見たのは、パチンコ必勝ガイドの、次号予告のページあたりに小さく、速報という形で三共の新しいドラム機として、フルカラーではない状態で紹介されていたところ。

その時は、「何か大きいドラムだな~」位の思いだった。


そして初めて実機を見たのは、熊本ではなく宮崎で・・・モナコ神宮店で見たのが最初だ。

この時点では、初当たりの確率(1/254)しか知らなかった。


最初見た時はとにかく驚いた・・・ドラムのインパクトは、最初に雑誌で見た時の想像以上で、こんなにでかくする必要があるのか??と疑問にも思えたものだ。

当時は、メーカーとしてはマルホンが表示にデカい7セグの機種を多く発表していて、それなりのインパクトを誇っていたのだが、フィーバーキングⅡはそれを超えたよう感じた。




↑マルホンのスーパーダイヤのデジタル

この機種も相当インパクトはあったのだが


フィーバーキングⅡは、それまでの三共ドラム式の台とは違い、役物が大きくなった関係上、ゲージもこれまでとは大幅に変わった。

始動チャッカーに入れるためには、全てドラム前のステージを経由する必要があり、ヘソの大きさよりも、ステージのクセとステージ入賞を左右するドラム横の2本の釘と風車と風車横のよろい釘の重要性が大きく、ヘソは広いのに回らない、又はその逆といったことが起きた。


繰り返しになるが、初めて本機を見た時は、初当たり確率以外知らなかったのだが、どうにも打ちたい衝動にかられ打った。

投資2000円余りで大当たりしたのだが、一旦外れた後再始動して当たったことに驚いた。

当時の三共ドラム(他メーカーもだが)は、リーチで最終ドラムが停止すればそこで終わりで、その時点で当たりハズレは決まっていた。

今では当たり前の、2段階当たりをドラムで採用したのは、フィーバーキングⅡが初めてだ。

この当たり方のインパクトも、私にはかなり大きかった。

ちなみに2段階になる可能性があるのは±2コマの範囲内で停止した時のみ。それ以上外れていたら、ハズレ確定だ。


もうひとつ驚いたのは、通常リーチと、お約束のクロステンパイのダブルリーチはリーチサウンドが違ったこと。

この機能もフィーバーキングⅡが元祖であり、インパクト大だった。


初打ちは打てる時間が短く、初当たりを3回して終了。保留玉連チャンはなし。

最初の当たりの後、それ程回さずに2回当たったので「数珠つなぎ連チャン機だろうか?」と思い店を後にした。


結論としては、大当たり終了後の保留玉1~3個目が大当たり確率1/16に書き換えられる保留玉連チャン機であった。

ドラムが揃った時の「ピキーン!!」という音はこれまでになかったものでインパクトも大きく、この機種はよく打った。

これまで私のパチンコ人生の中で、ドラム式の台はフィーバーレクサスシリーズから始まって、フラッシュ→スパーク→マキシム→レジェンド→アタック・・・という大きな流れがあり、その時々での三共ドラムの進化を目の当たりにして、感心することが多かったのだが、このフィーバーキングⅡの登場は・・・「ついにドラムもここまで来たのか」とか「もうこれ以上の進化は難しいのではないか」とか、本気で思ったものだ。ドラムが未来に向かっている・・・大げさでもなく、そう感じた。


この頃のパチンコ雑誌にはいい加減な雑誌や記事があって、このキングⅡに関しては「逆回転がある」と記載してあるものまであったが、逆回転はない。

最初にドラム逆回転を採用したものというと・・・厳密に言うとニューギンの「エキサイトバニー1&2」かと思う。大当たり中のラウンド間に左右のドラムが躍るように、交互に順回転と逆回転をする。

リーチアクション等では、キングⅡの後に出る「フィーバークイーンⅡ」が最初であろう。



↑フィーバークイーンⅡ(三共)

また後日この機種のことは書く


また、「2コマ以上の逆回転」を初めて採用したのは、同じく三共の「CRフィーバーカジノシリーズ」だと思う。このフィーバーカジノは、このブログの対象外期間の機種ではあるのだが・・・



↑CRフィーバーカジノRX

キングよりも大きいドラム・金色のドラム下地・ドラムで初めての再抽選機能あり等、逆回転以外にも様々な「業界初」があり、その後の機種に影響を与えた機能も存在する。


余談になる。ブログタイトルにある「90年代」ではないのだが、私が良く打っていた(パチンコをしていた)最後の機種は、2003年登場の「CRフィーバー・ザ・キング」である。



元祖のキングⅡよりも更に大きいドラムである。これがパチンコ業界では、「最大サイズのドラム」ではないかと思う。

予告・リーチアクションの出現率と信頼度のバランスがいい。

演出は、90年代の機種と比較すると長く、くどい面はあるが、昨今のレベルではましな方であろう。

演出が多すぎるということもない。

ドラム式は動きのパターンがある程度は限定されると思うので、最近は昔のペースと比較するとなかなかドラム台の新機種は出てこないようだが、それも頷ける。

このCRフィーバー・ザ・キングは、スケルトンのドラムを使い、ドラムを2層にすることで、様々な新たな面白さを提供している、素晴らしい機種だったと思う。


CRフィーバー・ザ・キングの後、CRフィーバーネオクイーン、CRフィーバーユンソナも打ってはいるのだが、熱中できた最後の機種は、CRフィーバー・ザ・キングである。



↑CRフィーバーユンソナ


この機種も新機軸のドラムで、三共頑張ってるな~と思った。

面白かったのだが、CRフィーバー・ザ・キングの完成度が高すぎたと思う。