またまた久しぶりの更新・・・もう少し安定して更新したいものである。
現在は全くパチンコ・パチスロをしない私であるが、当時(平成一桁の年の時)の中でも実に様々な経験があり出会いもあった。今回は、その『出会い』について書きたい。
出会いと言っても、できれば出会いたくない人の話である。タイトル見りゃ分かるのだが。
時は1993年頃・・・連チャンの規制が始まった頃のことだ。
逮捕者が出た「ダービー物語事件」を皮切りに、世の連チャンデジパチはどんどん消えていき、新台で出てくるのはノーマルデジパチばかりという時代があった。CR機が台頭する直前のことだ。
この時代、登場するデジパチは似たり寄ったりの機種ばかりだった。そこでメーカーとしては、デジタル台というジャンルを、権利物や一般電役で活路を見出そうとしていたようで、デジパチにはない、魅力的な権利物・一般電役が多く発表された。この、「デジパチに連チャンも確変もない時代」を、よく言わない悲観的な意見を多く見たものだが、私はこの時代のパチンコも好きだった。少なくともCR機が台頭した初期の頃(確率激低・1/3確変2回継続の機種が横行していた頃)より余程いい!という見解だ。
そこで、この時代によく打った機種として、三星の一般電役「スクランブル」がある。
ちなみに、三星というメーカー、現在は「サンセイR&D」って名前なのか・・・何かあかぬけた名前というか・・・三星って名前、三つの星をあしらったメーカーロゴと共に結構好きなメーカーだった。機会があればまたブログに書くが、三星初の液晶デジパチ「ポンポンガール」もよく打った台だ。
スクランブルは、どちらかというとマイナー機で、当時パチンコをしていた人と話をしても「そんな台知らない」と言われることが結構多い。
簡単に紹介しよう。
①デジタルの大当たり確率1/200
②スタートチャッカーは通過式
③デジタルが揃ったら、電動チューリップの連動で出玉を増やす
④確変・意図的な連チャンなしのノーマル機
⑤釘調整によって、出玉が大きく変わる
当時打っていたのは、このブログに何回も名前を出している、熊本市下通りのコア21。この店は現在も存在するようだ。10年以上行っていない・・・今店内がどんな感じなのかとても興味はある。
今は知らないが、当時のコア21は優良店だった。
当時日本一の設置台数(1200台以上あった)で、シマによっては無制限だったが、基本的にデジタル台はラッキーナンバー制だった。それも・・・「当たり図柄7だけ無制限であとは一回交換」といった、非常に厳しいラッキーナンバー制。
で、どこが優良店だったのかというと、このように厳しいラッキーナンバー制であったため、一般的に見て釘が甘い台がたくさん転がっていた。これは納得できる・・・一回交換なことが多いため、相当回らないと勝てないからだ。
しかし、朝一の1時間に限りタイムサービスがあり、開店1時間以内に当たれば、どんな機種のどんな図柄で当たろうとも終日無制限になるサービスがあり、私はこれをフル活用していた。
朝一1時間以内に大当たりし、無制限札を獲得できれば、勝率は80%を越えていたと思う。無制限にさえなれば「ほぼ勝ち確定」の台が多く転がっていたのが優良店たる所以。
朝一の1時間を生かすため、両替は入店前に済ませておき、トイレも自動販売機にジュースを買いに行くのも我慢して、1時間のうちに少しでも多くデジタルを回し、どんな図柄でもいいから当たりを願って打つ・・・とにかく朝一の1時間はものすごく貴重な、重い1時間であった。
スクランブルは、このタイムサービスの恩恵にあずかっていた代表的な機種といっていいかもしれない。
コア21では、スクランブルは当たり図柄7のみ無制限、他は1回交換だった。
当たり図柄の数は忘れてしまったが、10個以上あったのは間違いない。
朝一1時間内に当たって無制限になるのと、お昼位から打つのとでは勝ちやすさが全く違ってくる。
ところが、コア21は立地上の関係か、ふらっと入店してふらっと帰る客が多く、私のように勝つことを計算して(考えて)打つ客は少なかった。おかげで甘い台が転がっていたわけだが。
せっかく無制限札を獲得しても、(釘が渋かったのかもしれないが)ほとんど打たずにやめて別の台に現金投資をする人がいたり、タイムサービスのことを知っているのか知らないのか・・・タイムサービス終了まで残り20分を切った状態で、まだ当たっていないのにの~んびりジュースを買いに行く人もいた。
基本的に「札のありがたみ」を分かっている客は本当に少なかった。等価交換ではなかったわけで・・・。
1時間以内に当たらないことも当然私はあったのだが、札のありがたみを分からない人が、上記のようにさっさとやめてしまう状況を見る度、「その札を俺にくれ~!!」と思ったものだ。
ちなみに私は1時間で当たらずに無制限札を獲得できなかった際、その後の行動は3パターンだった。
①同じ店内で、終日無制限のコーナーに移動する
②他店に移動。又は他店の調査
③家に帰る
・・・・そのまま同じ店で同じ台を続行して打つことはまずなかった。
話をスクランブルに戻すと、台の紹介で書いたように、スクランブルは釘調整によって出玉数を店側が調整できた。
大体2500個~4000個の間で調整可能だったのだが、コア21では最大限甘く調整されていた。
一回当たれば4000個近い出玉を獲得できたのだ。
スタートチャッカーが通過式のため、玉持ちは悪く持ち玉が減るのも速かったが、この出玉は魅力だった。
確変も意図的な連チャンもない、完全ノーマル機で10万越えの勝ちも経験させてもらった台だ。(貸し玉4円換金2.5円)
スクランブルはパチンコの種類としては「一般電役」に分類される。
一般電役は、以前このブログでフルーツパンチを紹介しているのだが、フルーツパンチとスクランブルでは大きな違いがある。
1990年のパチンコの内規改正に伴った変更なのだが・・・長くなってきたので次回書こうと思う。
タイトルにある出玉泥棒のことを、今回は一切触れていないのであるが・・・申し訳ない。段々核心に迫る予定・・・