前回に引き続きアタックGPである。

アタックGPには「確変の継続」という新しいゲーム性以外にも、多くの特徴があった。


まず一つは業界初の、『朝一出目のあるドラム式デジパチ』であったことだ。

ドラム式デジパチは、従来から電源を入れるとドラムが回転して準備運動をする。

最終的な停止出目は、それまではバラバラだったのだが、

フィーバーアタックGPでは、必ず下段に『緑7・BIG・緑7』で停止し、これが朝一出目となっていた。

この機種以降の三共のドラム式デジパチは全て朝一出目をもつようになる。

初めて見た時は、全台同じ出目で停止していることに大きな違和感を覚え、不気味さすら感じた。


特徴のもう一つが、『超スロー回転』のリーチアクションだ。

左→右とドラムが停止して図柄がテンパイすると、最終停止出目の中ドラムは、従来よりもさらに遅く非常にゆっくりとした回転になった。

それまでの小気味良いスロー回転(笑)も好きだったので、これは何とも言えず好みの問題もあると思うが、従来より見やすくなったのは間違いなかろう。

ただ、まだスーパーリーチのような類はなく、リーチアクションは、この超スロー回転の1種類のみであった。

2段階もなし、ビタ!!と止まったら次の回転が始まるまで、微動だにしなかった。


この『超スロー回転』は、その後「フィーバー大相撲Ⅱ」にも受け継がれる


馬並の、ちょっとマニアック・パチンコ回顧録
↑フィーバー大相撲Ⅱ

初当たり確率1/256

大当たり終了後、最初のリーチがかかるまで確率がアップする数珠つなぎ連チャン機だった。

レジェンドのドラムパーツ+アタックGPのリーチアクションであった。

私が当時いた熊本では、あまり設置されていなかった。


さらにもう一つの特徴が図柄だ。

大当たり図柄は、金7、BIG、WBAR、JACK、緑7、赤7の6つだったが、緑7と赤7のリーチは、中出目がそれぞれ赤7、緑7でも大当たりとなる。

つまり、赤7と緑7のリーチはかかっただけでWリーチになるのだ。

色違いの7で停止して大当たりになると、なんとなく得した気分になったものだ。


しかし、なんといっても興奮するのは、従来からあるクロステンパイのWリーチ!!

図柄が金7とBIGの、『どっちで当たっても確変!』という激熱・・・というかドキドキもののリーチであった。


馬並の、ちょっとマニアック・パチンコ回顧録
最強のWリーチと呼んでも過言ではない

海物語の『1と9のWリーチ』も似たようなものなのかもしれないが、興奮度は比ではない。


この金7・・・・私は「チャンス7」と呼んでいた。

長くて言いにくいとは思うのが、7に『チャンス』と書かれていたので。

雑誌等では「金7」と表現されることが多かったように思うが、実際皆何と呼んでいたのだろう・・・。


また、アタックGPはゲージの悪さはデジパチ最強かもしれない。

確率1/248、1/4で確変(1回か又は2回当たるまで)、確変の最後に確変図柄で当たると継続あり、10%程度の保留玉連チャンあり・・・・・で、スペックだけ見ると、アタックはかなり甘い機種になる。

ということで、元ゲージが悪くなるのはある程度は致し方ないところではある。

ヘソは広いのに回らない・・・・という台が多かった。

元ゲージが悪い・・・ということで思い出されるのは、権利物だが、藤商事の「ラスターⅡ」がある。



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↑ラスターⅡ

この機種はかなり思い入れがあるので、別の機会に詳しく書かせてもらうが、保留ランプをつけてデジタルを回すのは一苦労だった。


また、アタックGPのアタッカーは非常に大きかったのだが、ゲージの悪さのおかげで玉の拾いはよくなく、私は一度だけパンクの経験がある。

広いアタッカーで思い出すのは、奥村の「CRヤジキタ」と西陣の「あんたはエラいEX」であるが、アタッカーがデカいからといって、拾いがいいとは限らないのはこれらの機種でもそうであった。

ゲージや釘の調整で、いかようにもなるものだ。



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↑CRヤジキタ



馬並の、ちょっとマニアック・パチンコ回顧録
↑あんたはエライEX