三共が、「フィーバーパワフルⅢ」を発表した時、同時に発表されていた機種があるのだが、それが今回紹介する「フィーバーアタックGP」である。


馬並の、ちょっとマニアック・パチンコ回顧録

ハッキリ言って、不遇台である。

素晴らしいゲーム性をひっさげての登場で、大ヒット間違いなしの要素たっぷりなのだが、超大ヒット機種パワフルと同時に誕生したため、不人気まではいかないものの、あまり日の目を見ることがなかった可哀想な台である。


基本情報は以下の通り。

①大当たり確率1/248

②初当たりの1/4でミニデジタルの確率変動突入

③「BIG図柄」で以後1回、「金7図柄」で以後2回の確変で、それぞれ最後に確変図柄で当たるとそこからまた継続

④賞球7&15

⑤最高継続ラウンド16R


というもので、「確変が継続する」のはその後のCR機の前身ともとれるゲーム性で、当時画期的であったとともに、連チャン以外の「一発逆転要素」を取り入れたとも言える。

ドラム式のデジパチで最初の確変機は、三共ではなく、マルホンの「ウルトラセブン」であったが、「確変が継続する」というゲーム性を持たせたのはこのアタックGPが初なのではないかと思う。


馬並の、ちょっとマニアック・パチンコ回顧録
ウルトラセブン(マルホン)

90年新要件での最初のドラム確変機(確率1/221)

1/5の確率で次回までの確変に入った。

リーチアクションのドラムの回転スピードが三共より早く、絵柄の認識がし辛かった。

当時のマルホンは全部そうだったが、キンキンしたサウンドでうるさいのが特徴。

円谷プロのウルトラセブンとは全く無関係なのが面白い。

今ではこんな台は出ないだろう・・・。


話を戻してアタックGPの基本情報以外の裏の顔としては以下がある。

①1/10程度の保留玉連チャンがある

②ミニデジタルのみの確変のはずなのに、確変に入ると次の当たりが本当に早くくる


この、「次の当たりが早くくる」ということに関して、私は最初から疑問に思い、攻略に繋がる推測も含めて当時「パチンコ必勝ガイド」にハガキを送った。

まだインターネットなど存在しない世の中である。

ハガキを送った後のパチンコ必勝ガイドでは、やはり「次の当たりが早くくる」ことについての追及記事が載っていた。

きっかけは読者投稿・・・・となっていたのだが、そこにあった名前は私ではなく別の人であった・・・・記事を読むと私と同内容だったのだが、その人の方が早く届いていたのであろう。

この時はかなりガッカリしたが、その後、攻略とは無関係な内容で「ちょっと気付いたマニアックなこと」を投稿し、雑誌に採用された。

後日3000円分の郵便為替?が雑誌社(白夜書房)から送られてきたのだが、それはあっさりとパチンコに消えたのは言うまでもない。


話を戻すと、確変に入ると、ミニデジタルだけではなく大当たり確率も実はアップしていたというオチなのだが、当時の業界を象徴するような出来事である。

今では考えられないが、「目をつぶってもらえてたこと」の一つだったわけである。


この他にも、アタックGPには画期的な特徴があるのだが、それは次回に書こう。