昔、芝居の台本を書いているときに
ジャンケンの強弱関係を芝居にしてみようと思った。

主人公のA君はBさんからお金を借りている。
Cさんは宗教の勧誘で、
困窮しているA君を信徒は有望な信徒候補と思っている。
金貸しのBさんと同郷の先輩で、
子供の頃からBさんの面倒を見ていた恩人という設定にした。
すなわちグーチョキパーの関係だ。

強い者と弱い者が相対すれば当然立場が強い者の
ワンサイドゲームとなり、そこには悲劇しかない。
弱いものが逆転勝利してこそドラマなのである。
観客が求めるのはそこだ。

そこで、弱者のA君に弱みを持つCさんの登場となる。
しかもBさんには滅法強い立場だ。
老練なCさんはBさんからあの手この手で手を引かせ
A君に安堵をもたらすが、宗教の勧誘には失敗する。
が、A君はCさんの言葉に勇気を貰い立ち直っていく
ハッピーエンドを用意した。

現実社会でCさんはいない。
強い者が弱い者を徹底的に潰してしまうのが今の日本のように思う。
産業構造もそうだし、学校でのいじめの問題も根っこは同じだろう。
本来、Cさんの役割を担う人が担いきれないようになっている。

少し前の日本にCさんはたくさんいたのだが・・・。


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