NEW DRAGONFORCE



よくよく考えてみれば、毎回この更新って大体ギリギリだな。
まぁ、平日が休みの日は朝から街に出るから、更新は時間のある週末になっちゃうんだな。
そんな事は置いといて、、、行くぜ!
また出た!ドラゴンフォース!!!!!
スピード、音数、音圧、その総てがマキシマム!
圧倒的なプレイヤビリティに裏打ちされた、超高速メタル・サウンドが生み出すこの高揚感に酔いしれろ!
前作の「ザ・パワー・ウィズィン」は、ドラゴンフォースが新境地を切り拓いた注目作だった。
バンドのメンバー・チェンジで最も深刻だったのは、ヴォーカリストの交代劇だ。ヴァンヘイレンやアイアンメイデンといった大物バンドが、如何に苦悩したかを見ればよく判る。2010年、ヴォーカリストのZPサートが脱退した!バンドの顔とまではいかないが、音数の多いエクストリームな楽曲を、見事に歌いこなした彼の脱退は、やはり、バンドに深刻な状況をもたらすのではないかたと危惧された。そういったファンの心配を吹き飛ばす為にも、彼らは新編成となった事の意義を、ニュー・アルバムで示さなければならなかった。
バンドは後任として、オックスフォードの大学で電子工学を学んだという、異質の才能を持つマーク・ハドソンを迎えた!YouTubeにオーディション・ヴィディオを送らせるといった、現代的な色合いの強いオーディションは、結果、公開オーディションという形となり、沢山の応募の中からマークを選び、2011年、バンドはマークの加入に関するステイトメントを発表した!
新編成のバンドは、短期間のうちにマークがバンドに馴染み、そして、バンドの中で全く違和感無く見事に機能している事実に驚かされた!ZPサート時代のクラスィックなサウンド・スタイルを保守しながら、逆にマークが新鮮な空気を運び込み、声域の広さを有効に活かした楽曲の力で、バンドに新たな加速度を加えたといったサウンドが、前作のアルバムに躍っていた。
常に限界を超越しようと試みるバンドは、楽曲スタイル、アレンジ、プレイの方法に、自らがルールを課している事は周知の事実だが、クライ・ザンダーのポップさ、シーズンのキャッチーさと、ファンを唸らせる新機軸を次々打ち出して、新編成のフレッシュさを前面に押し出す事に成功した!
そして、今作のマキシマム・オーヴァーロードである!
レコーディング・プロセスの中での変化を幾つか指摘しておかなければならない。先ず、これまで自宅でソングライティングの作業を1人で行ってきたサムは、フランスにあるフレデリックの家を訪れ、そこで2人でソングライティングを開始した。更に、重要な事は、外部プロデューサーを起用した事だ!これまで、彼らは頑なにプロデューサーは起用しないと明言していた。
起用されたのは、スウィーデン人のイェンス・ボグレンだ。オペスやソイルワーク等々、どちらかと言うとダークで、エクストリームなバンドの作品を手掛けてきた人物だ。
「プロデューサー選びには幾つかの基準があった。先ず、俺達と似た様なスタイルの音楽を手掛けてきた人は起用しない!何故ならば、慣れ親しんだ決まった形式に捕らわれてしまうからだ。その点、イェンスがこの手の音楽を手掛けるのは初めてだ。彼の作品の音楽はヴァラエティに富んでいる。俺達はプロジェクト毎にやり方を変えて最良のモノを生み出そうとする。そんなヴァラエティに富んだプロデューサーを起用したかったんだ。」とハーマンは言う。
カヴァー曲を演った事は、先ず、特筆しなければならないだろう。メンバー全員が3曲ずつ候補曲を提示して、その中から決めようという事になった。ある日、サムはテレヴィを観ていて、ジョニー・キャッシュのリング・オブ・ファイアという曲に出会った。
「60年代のカントリーだ。スタイル的にはかなり違っていたけど、コード進行やヴォーカルのメロディ・ラインに似通った点を見つけた。これならバンドの曲になるなと思った。」とサム。
なるほど、確かにバンドの曲になっているではないか!多くのバンドがお約束事の様に、メタル・ソングのカヴァーをしているのとは、一味も二味も違う!しかも、ボーナス・トラックにせず、本編に組み込んだという彼らの自信を見逃す事は出来ない!
ミドル・テンポと正面から向き合ったスリー・ハマーズ、クラシカルなメロディのオーヴァー・トーンをヴォーカル・メロディとして使用したシンフォニー・オブ・ザ・ナイト、そして、オルガン等が大活躍するザ・サン・イズ・デッドは、プログレッシヴ・ロック的展開という意外性。この大いなる変化も、ルールの壁を破壊した成果ではないかと思われる。更に付け加えれば、ディフェンダーズやザ・ゲーム、ノー・モアに、トリヴィウムのマシュー・ヒーフィーがゲスト参加している事にも着目して頂きたい!
アルバムは、バンド史上最速曲のザ・ゲームで幕を開く!ハーマンの7弦ギターの威力が存分に発揮されている。シンフォニー・オブ・ザ・ナイトは、実は日本のメタル・バンドやゲーム「悪魔城ドラキュラ」からインスパイアされた曲だ。同様の背景を持つのがエクストラクション・ゾーンだ。これもゲーム「ドンキーコング」からインスパイアされた曲だ。シティ・オブ・ゴールドのソロ・セクションの素晴らしさも、このアルバムのハイライトの1つだろう。
そしてもう1つ、周知の通り、ドラマーのデイヴ・マッキントッシュは、このアルバムのレコーディング直後にバンドを脱退した!過酷なトゥアーに疲れて、家族と一緒に過ごす時間の方を選択したらしい。後任は、このデイヴが推薦したイタリア人のジー・アンザローネ。
これだけの独創性を有しながら、マンネリの自己パロディに陥る事無く、新地平を開拓し続けている事に驚かされる。次々に発表されるアルバムは、正に、その時の進化のスナップ・ショットだ。音楽性の核が揺るぎ無い事が、この挑戦を可能なものにしている!
maximum overload