DIRTY LOOPS


はいはい~、月1更新来ましたよ!
今回は先日、超満員ライヴで大いに盛り上がった超絶大型新人ダーティーループスを紹介します!
スウィーデン王立音楽アカデミーから、今年大注目のエナジーブースト・ロックを聴け!!!!!
ジャンル・ミックスが音楽作りの初期設定と化した感のある今日この頃、あらゆる組み合わせがためされ、奇想天外なハイブリッド・ミュージックを日々耳にしている。が、卓越したミュージシャン・シップを駆使し、フュージョンとポップをこんな形で融合しようと企てたのはダーティーループスだけであろうし、大人のジャズ・フュージョン愛好家と若いポップ・ファンが共有出来る希少なアーティストである事は先ず間違い無さそうだ。・・・・・もとい、厳密に「企てた」も「フュージョンとポップ」も正確な表現じゃない。他にもエレクトロやファンクやソウルやクラスィックまで無数のスタイルを網羅している上に、彼等は作為的にこういう音――ジャズ・フュージョンのマナーを介して進化させたポップ?――を鳴らした訳じゃないというのだから。
スウィーデンのストックホルムにてバンドを結成したのは、3人が王立音楽アカデミーの学生だった2009年の事。ただ、彼等の出会いはこれを更に遡る。
ジョナ(真ん中)とヘンリック(右)は前者が9歳、後者が11歳の時に出会って以来、3つの学校で共に音楽を学んだ幼馴染み。2人はその後、300年の歴史を誇るアートに特化した名門高校ソードラ・ラテン(リッキー・リーや女優のノオミ・ラパスも卒業生だそう)でアーロン(左)と出会い、揃って王立音楽アカデミーに進学、つまり、スウィーデン最高峰の音楽教育を受けた問答無用のエリート集団なのである。
在学中に、既にプロとして活動していた彼等は、セッションの仕事で顔を合わせたり、別のグループに一緒に在籍したり、長年様々な形でコラボしていた為、バンド結成はごく自然な成り行きだったようだ。
因みに、1歳の時から歌っているというジョナは教会の聖歌隊に参加する一方、ショパンの「幻想曲へ短調」を耳にした事を機にピアノに魅了され、11歳の時にレッスンを受け始めたという。ヘンリックも4歳の時からピアノを弾いていたが、レッチリのフリーに憧れて少年時代からスラップ・ベースにハマっていた上に、大好きだった女の子が「ベースは世界一セクスィーな楽器」って言われた事からベースを選択www アーロンはと言えば、音楽一家で育ち、2人の兄もドラマーなんだそう。故に、自然に興味を抱き、TOTOの曲を聴いた事が決め手になって本格的に叩き始めた。だから、3人共クラスィックもジャズもロックも幅広く聴き親しんでおり、音楽に理屈やジャンル論は挿まない人達なのだ!
そんなわけで、とにかく何かプレイしたい!という気持ちが先走り、取り敢えず既存のポップ・ソングをカヴァーして、シンプルなモノクロのパフォーマンス映像を挨拶代わりに動画サイトにアップ。誰もが知るヒット曲を斬新なアレンジと圧巻の演奏力でファンキーに再解釈するパフォーマンスは、彼等が感じている楽しさをジワジワと伝えて否応無く気分を高揚させるもので、瞬く間に注目を集め、じきにダーティーループス風に様々な曲を演奏するオマージュ映像まで相次いでアップされ、そんな反響を受けてようやく自分達の独創性を自覚したという。
こうして結成から5年を経てデビューする事となる。
過去に他のアーティストをプロデュースした体験もあるジョナが主導して、セルフ・プロデュースの形をとり、大半はオリジナル曲だが、バンドの原点へのオマージュとしてカヴァーも数曲含んでいる。というのも彼等曰く、オリジナル曲においてもアプローチはカヴァーと変わらず、核にあるのはキャッチーなポップ・ソング。
先ずはクウォリティーの高い、力強いメロディーとシンプルなコード進行で貫いた楽曲を書き上げて、そこに丹念にアレンジを施し、幾重にもヒネって行くのである。バンド・アンサンブルにエレクトロニックなプログラミングを融合させ、ホーンやストリングスを重ねて・・・・・と、ミニマリズムならぬマキシマリズム志向の3人のアプローチは、何時しかループ化すると呼ばれる様になり、最終的にアルバム・タイトルになったというわけだ。
ダーティループスの知名度は世界的に見ると、まだ然程高いわけではなく、むしろ日本で話題が先行しているくらいなのだが、世界中に知れ渡るのも時間の問題だ。
スウィーデン発の斬新な発想とクリエイテイヴィティが、またトンでもない果実を実らせた――と。
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