面白戦争エピソードファイル<7>
降ったり止んだり、不安定な天気が続いてますが、洪水や土砂崩れには気を付けて下さいな。
さて、このエピソードと次のエピソードで終わりですが、第7エピソードの今日は「鉄の棺桶という名の怪物達」です。
「1台のタイガー戦車に対して4台以下のM4で向かってはいけない。」
これはノルマンディー上陸後に、アメリカ軍で本当に出された通達である。ドイツ重戦車軍団を、燃料の心配無く思い切り暴れさせてやりたい!シュミレーションをやるなら誰もが思う事である。常に最強の戦車を持っていた様に錯覚されるドイツ軍だが、実際はソ連軍の戦車の方が性能的には上回っていた。
大戦初期に、ドイツ軍が持っていた主力戦車は、37mmか50mm砲装備で、装甲30mmの3号戦車だった。Tー34どころか、イギリス軍のマチルダにすら敵わず、慌てて3号よりは車体に余裕のある4号戦車に長砲身75mmを搭載すると同時に、次期主力戦車の開発を始める。ここでよく勘違いされている事だが、5号戦車パンテルよりも6号重戦車ティーゲルの方が先に開発されており、実戦デビューもパンテルより1近く早いレニングラードだった。ただし、生産量は1300輛程であり、パンテルの5分の1にすぎない。切り立った垂直装甲と、真四角な車体は、良くも悪くもドイツ戦車直系の、そして最後の戦車であった。今でも人気が高いのは、この辺にあるのかもしれない。そして、この戦車はドイツ戦車中、文句無く世界最強の座に着けた唯一の戦車でもある!実際の戦闘力はパンテルやケーニヒスの方が高いが、それらの戦車がデビューした時には、既にソ連軍が同等、もしくはそれ以上の戦車を戦場に大量投入しており、絶対優位とは言えなくなっていた。
Tー34に触発されて開発されたパンテルが、初めて戦場にその姿を現したのは、43年のクルスクだったが、200輌投入されたパンテルの内、3日後には稼働車両は10輛以下になっていた。Tー34にやられたのではない。殆どが故障で動けなかったのだ。確かに2000mの距離からTー34を一撃で仕留め、敵の弾を跳ね返す装甲は素晴らしかったが、まともに動く事すら出来ないのでは兵の信頼を得られる訳も無く、主力は以前の4号であった。結局、パンテルが主力戦車として役に立つ様になるのは1年近く経ってA、G型が配備されてからであった。だがこの頃、ソ連には152mm砲装備のズヴェルボイや、122mm砲装備の上、12㎝もの装甲厚を持つスターリンⅡ(JSⅡ)といった、更なる怪物達が導入されており、既にパンテルの優位は失われていた。ドイツ重戦車最後の誇りで、ドイツ敗北半年前に辛うじて間に合い、東西両戦線で無敵を誇ったケーニヒスティーゲルではあるが、45t級のパンテルですら足周りのトラブルで実用化に手間取ったのである
。70tもあるケーニヒスティーゲルに至っては、もう殆ど実用戦車とは言い難い。ただ、この頃のドイツの戦場は殆どドイツ国内であり、さほど動かなくても周り中敵だらけ、という状況が本車の無敵伝説に拍車をかけた。だが、本当に無敵だったかと言うと、そうでもない。この時期、ソ連軍がベルリンに投入したJSⅢは122mm砲装備で砲塔前面装甲厚が25㎝という本物のバケモノだったからである!ケーニヒスとJSⅢがやり合えば、まともにやれば機動力に勝るJSⅢの勝ち、比較的装甲の薄い側面や後ろに回り込めばケーニヒスの勝ちと、決して無敵ではなかった。無敵を誇った理由はただ1つ、ケーニヒスに乗れるのは激戦を生き残った歴戦の強者ばかりだったからだ。ドイツ重戦車無敵の伝説は、それに乗るドイツ戦車兵の優秀さと、ドイツ軍戦車とまともに戦える戦車を1台も作れなかったアメリカ、イギリスが産み出したものなのでである。
各国の主な戦車の生産量は、アメリカのM4シリーズが50000輌、ソ連のTー34シリーズが65000輌、KVシリーズとズヴェルボイが4000輌、スターリンでさえ3000輌以上だ。ドイツで最も多く作られた3号が15000輌、4号が8500輛、パンテルが5282輛、ティーゲルが1300輛、ケーニヒスは僅か250輛。どう控え目に見ても、1輛で4輛以上食わねば引き分けにすらならない。無敵にでもなる以外戦いようがなかった。
ドイツの生産量は、意外にも少なめですよね。その穴を埋めていたのが、優秀な兵士というのも納得のいくところです。
上の画像がJSーⅠです。
JSⅢの装甲厚25㎝って!水族館のガラスみたいな装甲だな。バズーカぐらいではビクともしないんだろうね。
ホコ×タテの話じゃないが、鉄の箱の中で銃を撃つと、弾は止まるまで跳ね返り続けるんですよ!それには弾を跳ね返すぐらいの鉄の強度が無ければダメですが。
戦車という乗り物は死角が多く、随伴歩兵が不可欠でした。
シェルツェン付4号はティーゲルにそっくりで、アメリカ軍が「タイガー撃破!」と喜んでいたのは大抵コレだと思います。
パンテルは変速機の故障とかが多かったみたいです。
下の画像の光景が何だか、ほのぼのとしていて良いですよね。戦闘前後の一服風景?映画とかでもよく見る光景ですが、戦闘シーンも好きですが、やはりこういった語らいのシーンは特に好きです。冗談を言い合うごくごく日常的な光景が何とも言えないです。
さて、いよいよ次回は早くも最終回です!
あえて内容は書きません!明日、ブログを見てのお楽しみ!、、、けどあんま変わんないと思う。
schnell! los! los!

