超好き好きバンド | Diarios de Varrio

超好き好きバンド

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俺が洋楽を聴き始めるずっと前の事。
日本は空前のバンドブームで盛り上がっていた!
当時、深夜の生放送で「いかすバンド天国」という番組があった。(当時はまだ田舎暮らしだったので見れなかった。)
内容は、素人バンドが毎週1曲ずつオリジナルを作って披露し、尚且つ、最後まで演奏出来れば勝ち抜けて、次の挑戦者と対バンするというもの。しかし、審査員の評価が悪ければ、演奏の途中でも強制的に中断させられる。なので、完奏=合格みたいな感じなのだ。
5週連続で勝ち抜くと、「グランド・イカ天・キング」に選ばれ、そのキングは、この週で終わりとなる。
この番組からメジャーデビューした主な有名バンドは、FLYING KIDS(初代グランド・キング)、REMOTE(池田貴族)、KUSU KUSU、グレイト・リッチーズ、人間椅子(インディーズ)、突撃ダンスホール、小野正利、BEGIN(グランド・キング)、カブキ・ロックス、たま(グランド・キング)、マルコシアス・バンプ(グランド・キング)、THE BLANKEY JET CITY(グランド・キング)
砂場というバンドには、濱田マリがヴォーカルで出演していたが、キングにはなれなかった。この後にタレントになる。
人間椅子は、日本人バンドの中で、最も洋楽を理解しているバンドだと思うよ。貴重なバンドだよ!まだ活動してるし。
あと、イラストレーターのみうらじゅんも、お遊びでバンドを組んで、出演した事もあったんだ。
キングに成らずとも、出演後にメジャーデビューしたバンドが結構あったのも事実。
音楽になっていないバンドから、ビギンが初登場なのにも関わらず、いきなり「恋しくて」を演奏して、審査員のド肝を抜いたり、多種多彩で、今観ても新鮮さがあるよ!
番組は、僅か1年ちょっとで終わったが、流行語大賞を取ったり、現代知識用語の本に載る等、社会現象になる程、番組の影響力は絶大だったんだ!因みに、出演したバンドは総勢846組だ。
この中でも、超大好きなのが「たま」というバンド!
コレを言うと、皆に驚かれるんだけど、真剣に好きなんだ!!!!!
まず、変わった風貌もさることながら、あの唯一無二のオリジナリティー溢れる楽曲!(しかも全くマネが無い!)
バンド名の由来は、犬や猫を飼う時って名前が無いので呼び名を付けるでしょ?それでバンドにも名前が無いので、「たま」って付けたんだって。
あの「さよなら人類」は2週目で披露し、翌年には武道館と紅白の舞台に立った!
スゴくないですか?
1995年に、画像の1番右の人が脱退し、1996年には「あっけにとられた時のうた」で再デビューした。2003年に解散したが、現在もそれぞれが全員ソロとして活動を続けていて、海外でもライヴを行ったりしている。
ラストライヴでは、「19年間、のうのうと、バイトをする事もなく、遊びの様な日々を送って来ました。」と語っていた。
バイトしなくても活動出来てた事にビックリしたのを覚えてる、ゴイス~だよねぇ。
知久くん(おかっぱ)は、テレヴィCMの歌を作って歌ったりしてるよ。ヒガシマルのうどんスープやごてあらポーとかね。何故か、いつも全身オーヴァーサイズの服を着ているんだ。ヒップホップ・ファッションみたいだね。
ドラムの石川くんは、8ビートとかは叩けないんだ!独自のサウンドでドラムっぽく作ってるんだ!(すごいね、尊敬するわ)「たまのランニング」は、ダウンタウンが命名したんだって。しかも、親父は東大農学部の教授で、海外で論文を発表したりしてるインテリらしいんだ!インディーズバンドの突然ダンボールとソロ・コラボもしているよ。
ベースの滝本くんは、たまの元ファンで、たまがベースを募集しているのを知って応募したら、自分しか応募者がいなかったので、即採用になったんだって。しかも、ベースってやった事無かったんだって。メンバーの中で、最も普通に唄う人物でもあるんだ。(なぞのなぞりの旅、最高!)
柳原くん(1番右の人)の脱退した理由は、独自のサウンドを追求する為だとされているんだ。この脱退を機に、「さよなら人類」のライヴでの演奏が封印される事になるんだよ。しかし、ラストライヴではその封印を解いたが、演奏はグタグタだった。www(「たま」らしいねぇ)
ファンの間で伝説とされる対バン<たまVSマルコシアス・バンプ>
マルコシアス・バンプは、デイヴィッド・ボォウィがやっていた<グラム・ロック>を基調としたバンドで、今聴いても普通にカッコイイし、審査員全員が大絶賛していた!
だが、たまは土俵が違っていた!
曲名は「まちあわせ」で、アコギとおもちゃで、殆どア・カペラに近い演奏?だった。マルコシアス・バンプに「だって、すごいんだもん。」と言わしめたんだ!
そして、審査員の判定で、たまはグランド・キングになってしまった!!!!!
メンバーは、「負けるつもりだった、いやぁ~意外ですね!」と言ってたんだよ。
他にもビギンとかブランキーとかあったが、この戦いは伝説になるぐらい驚愕的なものだった!
マジで凄いよ、この戦いは!でも笑っちゃうけどな、ホントに。
当時、審査員として出てた音楽評論家の人は、「他のバンドは、何となく想像出来るけど、たまは全くのエイリアン。」だとか、「演奏は、出演した全バンドの中で1番上手かった!音が鳴っていない時の<間>とかね。行間ですよ、行間!」と、後に語っている。
たまってぇ、意外と女性ファンが多いんですよ。
曲は、子供の童謡っぽい感じで、とことんシュールな歌詞が続く。それぞれがヴォーカルをしていて、誰がメインで唄うかは決めていなかったそうだ。
ゆずは、レディオで「たまさんのファンです!」と公言した事があり、ワタナベイビーは、ラストライヴに飛び入り参加して、「さよなら人類」でピアノ演奏とヴォーカルをした。
もうこんな番組やバンドって出て来ないんだろうなぁ。昭和最後期の空気感がメチャメチャ懐かしいねぇ。インターネットや携帯も無く、時間がゆっくりと動いていた時代。人間も緩やかな人達ばっかりで、何しろ皆元気があった!お互いが探り合わず、真正面からぶつかっていたよな!だから「たま」は、俺にとっては昭和の「最後の砦」なんだな。あの時の雰囲気を感じれるんだよ!良い時代だったよなぁ。
最後に、たまが初めてイカ天に出た時の口上を!
「またアブないのがやって来た!悲しい気持ちはとっても不安定。」
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