きみが死んでもわたしは生きて行けるでしょう

肉体的には

「つがいが死んだらもう1人も死んだも同然」

奥さんを溺愛していたあの人はそう言ってむせび泣いたの



きっとわたしたちはもうつがいじゃない

それぞれがまた本当の「つがい」を探しに

旅をしようと準備をはじめているのでしょう

とっくにつがいとしての機能は失っていたのに

愚図なわたしと馬鹿なきみはズルズルと一緒にいて

機能や形式にとらわれすぎていたのかもしれませんね


でも

「マレの才能が好き」

そう言ってくれたあの日のこと

思い出すとまだ 旅の準備をする気分にはなれません



さいごの絵はがきが届きました

これがきっと次に進むためのチケットになるでしょう

ことばをあやつるスクリーンの中で

泳ぐきみをじっと

眺めることにします