昨日の夜はあつかった
きみの指先がかすかにふるえていたから
そっと中指にキスをした

耳のすみっこでは君の声と
誰かがうたう恋のうた
ああ これは恋人がでていった唄だっけ?
切ないから好き と君はいう
なぜだか胸がきしんだ

わたしはここにいるよ
わたしはでていかない
でていかないから 
君が恋人になってよ

昨日の夜は夏だった
蛍光灯の下の君は発光していたから
思わず抱き締めていた

腕のさきには君の背中がある
誰かの映画をおもいだす
ああ 恋人同士が逃げる映画なんだっけ?
悲しいから嫌い と君はいう
なんだか瞳潤んだ

わたしはここにいるよ
悲しくなんてさせない
させないから ねえ
君の恋人にしてよ