窓から外を覗くと小雨が降っていた。
赤や黄色や紺の傘がゴムマリのように駅の方に跳ねてゆく
きみは白くて綺麗な脚の甲をぷらぷらさせながらテレビを見ている

ミント色のワンピースが目にしみた
どうして君はそんなに輝いているの?
歌詞じみたことを言いたくなる

冬から春への雨、雨、雨。
隔離されたこの部屋で逃げ場のない熱を発散してだまくらかす
きみの白い脚の甲は一瞬力をおびて、くたっとへたりこむ

ミント色のワンピースが目にしみた
なぜ君はいつでも受け入れてくれるの?
子どもじみたことを聞きたくなる

だまりこむ
雨の音がだんだん強くなってくる
僕はきみの小さな吐息すらすいとって熱をおびてしまう
まだゴムマリは外を跳ねているだろうか。